『仮面ライダー/ビヨンド・ジェネレーションズ』(2021)
2021年 12月 21日
事件発生後は速やかにチームアップを果たすので、知らないで見ている人は別番組同士のコラボ企画ではなく元から一つの番組だったと勘違いするんじゃないかな、と思ったりして。
ライダー同士で対立したりつぶし合ったりするのも、もういい加減飽きてきたしね。
『リバイス』組も『セイバー』組も大所帯なので、全員が揃うシーンは殆どない。
その分、小グループに分かれての活躍シーンが用意されている。
これは、クライマックスでは全員集合という<スーパー戦隊>との差別化を図ったものなのかも知れない。
『セイバー』も『リバイス』も見ていなかったので、出てくるメンバーがどういう関係なのかは今一つわからなかったのだけれども、先にも書いたようにメンバー間の対立もなく、各人が自分の役目を果たすべく頑張るという筋立てになっているの非常に見やすい。
タイムスリップ、タイムトラベルネタ(タイムパラドックスも含めて)は小さいお子さんにはちとわかりづらいかもしれないけれど、そこは大人がきちんと説明してあげないと。
え?自分もチンプンカンプンでサッパリわからなかった?!
それよりも個人的に気になったのは、夏映画に変わらぬ「1号推し」な点。
アニバーサリーイヤーですからね、フィーチャーしたくなるのはわかります。
夏映画では藤岡弘、の本郷猛を登場させ、なんと旧1号の姿を披露してみせましたが、今回はなんとご子息の藤岡真威人を本郷猛役に起用!
いやあ、血は争えんなあという格好良さなんですけど(ただ本人のルックス的には、本郷猛というより風見志郎っぽい気もしますがね)、そこまで再現するならSEだけでなくBGMもきちんと用意しなくちゃ。
最近は流用曲に別途使用料がかかるらしいのもわかってますけど、「仮面ライダー1号」の登場シーンならやっぱり菊池俊輔サウンドでしょう!
聴いたことない曲をバックに登場しても、偽物臭が強くなるだけ。
ウルトラは出来るのに、なんでライダーは出来ないんだか。
それに中途半端にレジェンド(今回も”いるだけ”のRXとかクウガとか剣とかナイトとかアクセルとかZOとか出てきますけど)に頼らずとも、自力だけで面白くさせる方法を考えて欲しいもの。
『ディケイド』までは”共演しないのが<平成ライダー>”の特色であり、物足りなさでもあったのだけれど、一度作品間の垣根を取っ払って共演路線へ転向したら、今度はレジェンドとの共演ありきで物語が用意されてるのでこれも食傷気味。
そのレジェンドも、当時演じた本人がゲストで出てくれるんならいいけれど、そうじゃないとこれまた途端に偽者臭が強くなるからなあ。
令和になって久しいし、ここいらで<ライダー>も一度小休止した方がいいんじゃないかな。
さてさて、噂のアギレラ様を見ましたが、確かに可愛いな、彼女。
出番が少ないのが玉に瑕だけど、小悪魔で女王様気質って、こりゃオタクに刺さるワケだ。
出番が少ないと言えばアンジェ。
「はい、お兄様」しか言ってなかったような気もするが、そのうちなしこたそのヨドンナ様みたいに配信ドラマの主役になれるか?