『黄金の羅針盤』<ライラの冒険> フィリップ・プルマン
2006年 03月 13日
ところが口から出まかせをいうわ、仲良しの男の子を引き連れて暴れまわるわ、という具合に品行方正とは程遠い性格をしています(笑)。
もっともそんなバイタリティ溢れるお転婆娘だからこそ、世界を股に掛ける大冒険へ出掛けて行けるのでしょうが。
久しぶりに叔父がライラの元を訪ねて来た日、信頼していた学寮長が、なんとその叔父を毒殺しようとしている現場を目撃してしまったことから、いよいよライラの冒険は始まります。
毒殺は未遂に終りますが、今度は周辺で子どもたちが次々と行方不明になるという事件が起こり、ライラの親友もその犠牲になってしまいます。
一方ライラの前には謎の美女コールター夫人が現れ、彼女に憧れるライラはコールター夫人に付いて学校を出て行くことになりますが、そんなライラに学寮長は<真理計>と呼ばれる不思議なものを手渡すのでした。
やがてライラはコールター夫人に不信感を抱き、彼女の元を逃げ出しますが、追っ手の魔の手が彼女を追い詰めていきます。
そして自分の出生の秘密を知ったライラは・・・・・・という具合に、誰が敵で誰が味方なのか、そしてライラの存在にどんな意味があるのか、謎が謎を呼ぶ展開が繰り広げられていくのです。
読み初めは取っ付き難い感じもあったのですが、途中からは只々先が気になっていきます。
ライラたちの暮らす世界は、我々の世界とは似て非なるパラレルワールドという設定ですが、そこでは動物の形をしたダイモンと呼ばれる守護精霊が人間と分かち難く結びついており、その存在が物語に独特の色を添えています。またこのダイモン自体が、今後の展開の大きなキーになりそうなのですが、まだこれは三部作の第1作目ですから、それはこれからのお楽しみということでしょうか。
現在映画化の企画も進んでいますが、はたしてどのような映像化がなされるのか、そちらも楽しみです。


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ライラの映画の情報は、まだ、とんと聞きませんね!
「ナルニア国物語」で 白の魔女のそりを引っ張っていた白くまは、ライラの冒険の鎧グマに、本の表紙の姿は似ていると思いませんか?(笑)
素早いコメント&TB、ありがとうございます!
なるほど~。イオレク・バーニソンですね。
もう一度『ナルニア』を見に行くときは、心して見てみましょう(笑)。
映画化の方はまだ具体的な話が聞こえてきませんね。
読んでいるときにコールター夫人はニコール・キッドマンをイメージしていたんですが、
実は原作者のプルマンもニコール・キッドマンを希望してるんだそうです。
となるとアスリエル卿は誰が良いかなぁ?
今年に入って この三部作 読みました。
すっかり はまって 一気でした。
とくに コールター夫人は わけのわからん 魅力の持ち主で~。^^;
そうそう、↓にも ありましたが 私も、「天使と悪魔」のほうが好きで~す。
いらっしゃいませ♪コメント有難うございます。
読もう読もうとずーっと思っていたのですが、宿題が多くて(笑)やっと読み始めました。
これから第二部へ進むつもりですが、一気に第三部まで行ってしまおうか、
それとも少し間をおこうか、悩み中です。
読んでない本がどんどん溜まっていってるし・・・。
『天使と悪魔』、どんでん返しやキャラクターの意外な正体なども含めて良く出来てるなぁと思いました。
そろそろシリーズ第3弾も出るんでしょうかね。
なんか飽きられるのも早そうな気もしますが・・・(汗)。
いらっしゃいませ♪
この作品も割りと早くから映画化企画は動いていたようですが(自分が知ったのも5年位前)、なかなか正式には始動しなかったようです。
でもどうせ撮るなら3作まとめて撮って欲しいですね、『ロード・オブ・ザ・リング』みたいに。
でないと子役はどんどん成長してしまうし。
第二部はもうすぐ読み終わります。
読み終わったら感想を書きたいと思ってます。
ダイモンいいなぁ〜!私もほしいなぁ〜!
(トラつれて歩きたいよーーーーー爆!)
まあ、2作目の最初に、この世界は人が多すぎるので、
ダイモンがいたら大混乱になりそうだと
ライラも思ってたみたいけど・・・(~_~;)
映画、配役もなかなかで期待できそうですね〜。
まあ観てみなとわかんないけど・・・。
少なくともエラゴンやナルニアより期待もてそうです。(笑)
第二部からは主人公がライラじゃなくなっちゃったかのような印象があります。
実は『ウィルの冒険』だったりして・・・?
映画版はビジュアル面では殆ど心配なさそうな感じです。
後は肝心のお話を、どうまとめてくれているかですね。少なくても『エラゴン』よりは良さそう(苦笑)。
あ、色々と批判はありますが、『ナルニア』は映画としては悪くないと思ってますよ。
二作目は一作目以上に派手な感じになりそうではありますが・・・。