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『ウルトラマン Blu-ray Select Series ファーストエピソード編』

『ウルトラマン』から『ウルトラマン80』までの7作品の第1話だけを収録。

『ウルトラマン』第1話「ウルトラ作戦第一号
改めて見ると面白いな。
科特隊の面々が正体不明の宇宙人をスンナリ受け入れるのは、ハヤタが「自分を助けてくれた存在だ」と紹介してるからなんだね。
もっともこの時のハヤタは既にウルトラマンと一体化した後だから、これは純粋なハヤタの気持ちなのか、それともウルトラマンが言わせているのかがよくわかんないんだけど。

『ウルトラセブン』第1話「姿なき挑戦者
地球防衛軍の上層部に藤田進、平田昭彦、佐原健二らの顔がズラリと並んでいたら、東宝特撮に親しんだ子供たちには心強かっただろうな。
対するクール星人も見かけは弱々しいけれど、1話とは思えないスケールの侵略を企んでいる。
でもウルトラ警備隊含めてセキュリティは甘々。
謎の風来坊をそのまま基地に入れちゃうんだもん。
そしてよく見るとアンヌの着替えシーン、どうなってるのか気になるな。

『ウルトラマン Blu-ray Select Series ファーストエピソード編』_e0033570_09554172.jpg『帰ってきたウルトラマン』第1話「怪獣総進撃
随分と攻めたサブタイトルで期待感を煽るし、いきなりタッコングにザザーンと二大怪獣の激突で幕を開ける。
MATチームの説明が入って出撃、そのBGMは勿論「ワンダバ」、とここまでで十分にテンションが上がる。
『マン』や『セブン』と違ってごくごく普通の地球人・郷秀樹が主人公なので、そちらにスポットがより多く当たっているのが目新しい点。
そしてウルトラマンとしての初戦がタッコングではなく、別の怪獣アーストロンというのもまた豪華だ。

『ウルトラマンA』第1話「輝け! ウルトラ五兄弟
こちらもまたワクワクさせてくれるサブタイトルで、ファーストカットが超獣ベロクロンのドアップ。
ところで北斗星司はおそらく瀕死の重傷を負ったからAに助けられたんだろうけど、南夕子は北斗と一緒にいたわけじゃないからトバッチリ?
また北斗も南もこれといった活躍をしてないのに、何故TACに入隊できたのかは謎だ。

『ウルトラマンタロウ』第1話「ウルトラの母は太陽のように
カメラが徹底的に主人公である東光太郎に寄っている。
ウルトラマンと一体化する以前の、”純”地球人の時点で光太郎がZATに入隊するのも異色である(ハヤタを除く)。
またウルトラの父とウルトラの母の実子という設定とは裏腹に、この1話以前にタロウという光の国の住人は存在せず、あくまで光太郎にウルトラの命を融合させて誕生させた、いわばハイブリットな存在がタロウのように思える。

『ウルトラマンレオ』第1話「セブンが死ぬ時! 東京は沈没する!
第1話をまともに見るの、もしかすると今回が初めてかな。
双子怪獣とマグマ星人を相手に奮闘するセブンがアイスラッガーを放つ。
ちゃんと自分の技を使うのは実は『セブン』本編以来のはず。
続けてエメリウム光線ぐらい放って欲しかったもんだが、この頃は客演時にはロクに活躍しなかったウルトラ兄弟だからこれでも活躍した方か。
ただこのエピソード、前後編の前編なので、レオのピンチで終わってしまうのはフラストレーションが溜まるなあ。
またセブンへの変身能力を失ったダンだが、なんだかウルトラ念力を使って自分でウルトラアイを破壊してるように見えなくもない。
そしてゲンを孤立させる必要があったからだろうが、MAC隊員がみんな感じ悪い。

『ウルトラマン80』第1話「ウルトラマン先生
これを見るのは本放送以来かも。
その割に結構覚えていたけれど、その頃から疑問に思っていたのが、たかが5年出現してないだけで、もう怪獣が絵空事や都市伝説みたいな扱いを受けていること。
どっかの有識者が怪獣絶滅宣言でも出したのかしらん?
『マン』『セブン』は未来の話、『帰マン』から『レオ』はリアルタイム~近未来の話という感じだったが、この『80』はすっかり現代劇になってしまったので、そのトーンに合わせようとした結果なのかもしれないけれど。

こうして7作品(『ザ・ウルトラマン』がないのが残念)を一気に見て比べてみると、シリーズの変化が如実に伺えて楽しいもんだ。
権利関係もあって無理かもしれないけど、以後のシリーズの第1話をまとめたソフトも出してくれないもんかなあ?
by odin2099 | 2022-01-10 10:00 | テレビ | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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