『サンダーバード５５／GOGO』（2021）

イギリスの熱狂的なファンがクラウドファンディングで資金を集め、当時発売されたレコードに収録されていたオリジナルドラマを音源にし、当時の技術を再現して作り上げた『サンダーバード』の完全新作。

いやー、凄いもんですなあ。

日本でもその昔、朝日ソノラマが発売していたソノシートに特撮モノ、アニメ等のミニドラマが収録されていたけれど、そういった素材を使ってリメイクでもリブートでもないリボーンを試みるマニアがいないもんかしらん。

今回製作されたのは「サンダーバード登場」、「雪男の恐怖」、「大豪邸、襲撃」の３本。
いずれもペネロープとパーカーが主役でトレーシー一家の出番は控え目。
正直言ってお話そのものはどれもあんまり面白くはないんだけど、当時のエピソードと混ぜて放送してもおそらく見分けが付かないくらいの再限度は兎に角ご立派、ファンの鏡！
大いに敬意を表させてもらいます。

＜日本語劇場版＞はサンダーバード各機や、番組を彩ったメカを紹介した特別映像なども含んだ特別編集版で、構成担当は樋口真嗣。

吹替だと、ペネロープ役の満島ひかりの喋り方というか声質が非情に気になるのだけれども、まあしょうがない。

オマケとして『ネヴュラ７５＜特別編＞』付き。

このスタッフによるスーパーマリオネーションでのオリジナル新作。
まだ第１話というかパイロット版と言ったところで、これだけでどうこうは言えないけれど、やっぱり熱意っていうのは大事だねえ。