『文豪ストレイドッグス/BEAST』(2022)
2022年 01月 12日
その後テレビアニメになったり、舞台化されたり、劇場アニメになったりしてのだけれどもノーチェック。
ところが今回の実写映画化は、監督が坂本浩一だっつーことで飛びついた次第。
脚本も原作者自らが執筆というので、なかなか力が入ってるので、これは期待出来るかな、と。
お話の方は単に漫画やアニメを実写に引き写したのではなく、パラレルワールドというか「If」世界を題材にしたスピンオフというか外伝にしたのは、これまでの”絵”のイメージを損なわないための上手い手だなと思った。
なんかあっても「これは別モンだから」と言い訳が出来るからだ。
ということでいつもの坂本監督作品を愉しみに行ったのだけれど、こりゃ流石に予備知識がないと辛い。
キャスト陣に「坂本組」と呼べるような常連は少ないし(長澤奈央や小池里奈くらい)、出番の多い女性キャラが少ないため、いつものようなエロかっこいいアクションシーンも半ば封印状態。
ガンアクションが多めなのはちょっと目先が変わっていいんだけれど、これがあのエロ監督の作品か?というくらい坂本色が薄めかな。
上映時間もこの監督にしては長めだし、お話も世界観もよくわからないし、これは「文豪ストレイドッグス」という作品を舐めてた。
「刀剣乱舞」みたいに何とかなるかと思ってたけど、そう甘くはなかったか。
◆『文豪ストレイドッグス BEAST』EJアニメシアター新宿 ▲画像は後から。 五つ星評価で【★★盛り上がりに欠ける】 脚本は原作者の朝霧カフカ。演出は仮想敵監督・坂本浩一。 単純に「異能」が何であるかが分からない、説明されないのが失敗の中心ではないかと思う。おそらく、作品にドップリ漬かっている作者が、自分同様の世界観を共有する優しい観客に向けて描いたからだろう。物語の匂いは伝わってくる...... more