『ジャイアントロボ THE ANIMATION/地球が静止する日 Episode1』(1992)
2022年 01月 13日

BF団は次なる任務のために3つの黒いアタッシュケースを用意するものの、そのうちの一つを「シズマ・ドライブ」の発明者シズマ博士が持ち出してしまう。
追うBF団、保護しようとする国際警察機構のエージェントたち。
そのあわや?!という危機に、颯爽と登場するのが草間大作少年が操るジャイアントロボだった。
この後お話は、今回の作戦におけるBF団の目的やアタッシュケースの中身、シズマ博士が抱える秘密、そして登場人物の口から再三語られる「バシュタールの惨劇」とは――?という興味で引っ張ってゆくのだが、この1作目が発売されたのは1992年の7月。
最後の7作目が発売されたのが1998年の1月で、最初のうちこそ半年に1作ぐらいでリリースされていたのに段々と間隔が伸び、こりゃ完結するんだろうかと心配したこともあったっけ。

プロデューサーの山木泰人(山木徳登)というのは、確か「宇宙戦艦ヤマト/完結編」や「オーディーン/光子帆船スターライト」、「超神伝説うろつき童子」あたりで西崎プロデューサーのアシスタントをしてた人と記憶している。
音楽の天野正道も「オーディーン」や「うろつき童子」からの流れで参加したのではないかな。
声優も豪華でベテラン揃いだし、音楽もワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団が演奏するシンフォニーだったり、その辺は師匠譲りの拘りなのかも知れない。
また「ヤマト」をやってる頃から次回作(?)として「ジャイアントロボ」アニメ化の話は聞こえてきてたし、ほぼ同時期の「YAMATO2520」ともスタッフ被りがあったりと、ある意味でポスト「ヤマト」的な作品になるのだろうが、山木プロデューサー自身はこれ以降の「ヤマト」には不参加で、「新海底軍艦」や「魔界転生」などのアニメを手掛けているが、独立したのか、それとも決別したのだろうか。