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『ジャイアントロボ THE ANIMATION/地球が静止する日 Episode1』(1992)

『ジャイアントロボ THE ANIMATION/地球が静止する日 Episode1 黒いアタッシュケース』(1992)

横山光輝の「ジャイアントロボ」というと、実写特撮のテレビシリーズの方がすぐに思い浮かぶけれど、こんなアニメーションも作られていたんである。

『ジャイアントロボ THE ANIMATION/地球が静止する日 Episode1』(1992)_e0033570_22180551.jpg完全無公害で完全リサイクル可能という、夢のエネルギー「シズマ・ドライブ」によって反映している未来世界。
しかしその裏側では世界征服を企む秘密結社BF団と、それに対抗すべく組織された国際警察機構が抗争を繰り広げていた、というのが基本設定。

BF団は次なる任務のために3つの黒いアタッシュケースを用意するものの、そのうちの一つを「シズマ・ドライブ」の発明者シズマ博士が持ち出してしまう。
追うBF団、保護しようとする国際警察機構のエージェントたち。
そのあわや?!という危機に、颯爽と登場するのが草間大作少年が操るジャイアントロボだった。

この後お話は、今回の作戦におけるBF団の目的やアタッシュケースの中身、シズマ博士が抱える秘密、そして登場人物の口から再三語られる「バシュタールの惨劇」とは――?という興味で引っ張ってゆくのだが、この1作目が発売されたのは1992年の7月。
最後の7作目が発売されたのが1998年の1月で、最初のうちこそ半年に1作ぐらいでリリースされていたのに段々と間隔が伸び、こりゃ完結するんだろうかと心配したこともあったっけ。

『ジャイアントロボ THE ANIMATION/地球が静止する日 Episode1』(1992)_e0033570_22182257.jpgなんで今更、しかもアニメで「ジャイアントロボ」?と思い、最初のうちはスルーしていたけれど、確か4作目が出たあたりでまとめて見て、その後は新作が出る度にチェックしていたんだと思う。
なんか久しぶりに見たくなったんだけど、改めて見るとやっぱり熱が入った作品だった。
原作とは関係ない監督の今川泰宏による完全オリジナルストーリーである。

プロデューサーの山木泰人(山木徳登)というのは、確か「宇宙戦艦ヤマト/完結編」や「オーディーン/光子帆船スターライト」、「超神伝説うろつき童子」あたりで西崎プロデューサーのアシスタントをしてた人と記憶している。
音楽の天野正道も「オーディーン」や「うろつき童子」からの流れで参加したのではないかな。
声優も豪華でベテラン揃いだし、音楽もワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団が演奏するシンフォニーだったり、その辺は師匠譲りの拘りなのかも知れない。

また「ヤマト」をやってる頃から次回作(?)として「ジャイアントロボ」アニメ化の話は聞こえてきてたし、ほぼ同時期の「YAMATO2520」ともスタッフ被りがあったりと、ある意味でポスト「ヤマト」的な作品になるのだろうが、山木プロデューサー自身はこれ以降の「ヤマト」には不参加で、「新海底軍艦」や「魔界転生」などのアニメを手掛けているが、独立したのか、それとも決別したのだろうか。


by odin2099 | 2022-01-13 22:21 | ビデオ | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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