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『サイボーグ009』VOL.1

これ、「宇宙海賊キャプテンハーロック」の後番組でした。
東映の下請けでサンライズが製作した1979年版、当時は「新・サイボーグ009」とか「サイボーグ009(新)」とかファンは呼んでたっけ。

『サイボーグ009』VOL.1_e0033570_16215678.jpg「009」のアニメ化は東映動画が作った劇場版が2作あって、モノクロのテレビシリーズがあって、これが通算4作品目。
あ、そうそう、「カラー版」っていう呼称も使われてたような。
これまた「ハーロック」の時のように、原作に一番近いキャラクターデザインっていうのが売りだったっけ。
アニメ化決定までには紆余曲折があって、その副産物が「氷河戦士ガイスラッガー」とのウワサもありますねえ。

放送開始前の「アニメージュ」の特集記事には期待させられましたが、「ハーロック」は1クール過ぎるあたりから原作との乖離が気になりあまり熱心に見なくなってしまったのとは対照的に、この「009」は端から原作準拠じゃないだろうと思っていたので原作との差異はさほど気にならず。

音楽の魅力は変わらずで、「交響組曲宇宙海賊キャプテンハーロック」とは一味違った違ったすぎやまこういちのシンフォニーも良かったですし、「交響組曲科学忍者隊ガッチャマン」共々「交響組曲サイボーグ009」も愛聴盤になっております。

このVOL.1には第1話「よみがえった神々」、第2話「氷にねむる巨人」、第3話「凱旋門の鬼」、第4話「誇りに燃えよアフリカの星」、第5話「巨人よ眠れ伝説の中に」を収録。
これまた真面に見るのは本放送以来かな。

改めて驚いたのがゲストキャラたち。
普通なら危険に巻き込まれたとしても、ジョーたちに助けられて終わりそうなものなんだけれども、意外やあっさりと命を落とす場面が多いのです。
安易なハッピーエンドを拒絶しているということは、如何にサイボーグ戦士たちが過酷な状況に置かれているのかを端的に表現しているのでしょう。

ちなみに北欧神話に興味を持つようになったのはこの作品(<宇宙樹編>と題されている)と、その元になった原作の<エッダ編>が切っ掛けなのでした。

そういやイワンの予知夢に始まり、00ナンバーサイボーグが集結して、という展開は「超銀河伝説」も同じでしたね。
まあ、あちらはこのテレビ版の続編且つ集大成みたいなもんだから、パターンとしてそうなっちゃうのかな。


by odin2099 | 2022-01-23 16:24 | テレビ | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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