『ガンフロンティア』VOL.1

松本アニメというと殆どSFばっかですが、中にはこんな作品もあります。
大西部を舞台にトチローとハーロック（ウェスターナー・フランクリン・ハーロックジュニア）、そして謎の美女シヌノラが旅を続けるという放浪劇で、この二人の子孫が宇宙海賊のキャプテン・ハーロックと、その唯一無二の親友トチロー（大山敏郎）ということになっております。

先ずは第１話「ガンフロンティアへの出発」と第２話「酒のない町の崩壊」を見ましたが、ふむふむ比較的原作に沿った展開になっております。
増永計介の松本タッチを活かした絵も良いですし（１話に比べると２話が若干荒れ気味ですが）、石ノ森章太郎作品のアニメ化に紺野直幸が欠かせないように、松本零士作品には不可欠な存在です。

最初にトチロー役が山口勝平、シヌノラが松本梨香と聞いたときは違和感を覚えたのですが、悪くはないですね。

ハーロックは竹本英史で、これはテレビアニメ版『コスモウォーリアー零』からのスライド。

井上真樹夫や山寺宏一が演じたハーロックはズッコケたりする場面がなかったですが、竹本ハーロックは三の線も上手くこなしていてなかなかのハマり役だと思っています。
この後に作られた『宇宙交響詩メーテル／銀河鉄道999外伝』にも山口トチロー共々続投しているようです。

まあ不満点と言えば原作が青年誌に連載されていた関係で、シヌノラをはじめ美女たちのヌードシーン、SEXシーンが本来ならふんだんにあるはずなのが、かなり控え目な表現に落ち着いてしまっていること。

テレビアニメとはいえ地上波でなく有料の専門チャンネルでの放送なのだから、そこは頑張って欲しかったところ。

もしかすると地上波のゴールデンで放送していた『宇宙海賊キャプテンハーロック』の方が、女性のヌードシーンは多かったんじゃないかなあという気さえしています。

あちこちに点在している感想を拾い読みしてみても、その点では今後の展開に期待出来そうもないのが残念…！
開き直って『セクサロイド』とかアニメ化しないかしらん？