『大怪獣のあとしまつ』(2022)
2022年 02月 04日

国民に避難され、諸外国からも横やりが入ったりで右往左往している内閣のドタバタ劇は確かに面白くはあるんだけど、カリカチュアライズされた大臣連中が必要以上に醜態をさらし続ける絵を見せられても、こっちは白けるだけ。
またその一方で主人公サイドはかなりシリアスなドラマを展開してるのだけれども、これがまたドロドロの不倫劇、の一歩手前。
ヒーローと、その元カノのヒロイン、そして二人のかつての同僚だったヒロインのダンナ。
ヒロインはヒーローに「今でも愛してる」と言い放ち突然キスしたりするし、ダンナはダンナで奥さんに隠れてかつての後輩とイチャイチャしてるし、ヒーローは何を考えてんだか…。
結局物語の主軸が怪獣の後始末ではなく、何が怪獣を倒したのかと、3年前に突然姿を消したヒーローが何故舞い戻って来たかに置かれてしまっているので、やたらと散漫な印象を受ける。
そして見終わって感じたのは、これって形を変えた『ウルトラマン』の第1話なんじゃないの?という疑問。
ともあれ土屋太鳳は良かった。
少女っぽさをどこか残しつつも、人妻の色気を発揮。
山田涼介とも濱田岳ともキスシーンがあって、彼女ももうそんな役を演じるようになったんだなあ、と思うと感慨深いや。
ちなみにラストには「予算半分」で第2弾製作!
…という告知が付くんだけど、これはウソ予告?
それともホントに続編やるの?

未レビュー感想五つライトに(と言いながらなかなかライトにできひんなあ~)。 ◆『世の中にたえて桜のなかりせば』シネマ・ロサ1 ▲画像は後から。 五つ星評価で【★★★主演の姉ちゃんがそんなに好みでない】 宝田明さんの遺作。妙に作り込まれたジャケットがダンディーではあるけど、牙を抜かれた着ぐるみテイストみたいでもある。とっても着せられちゃった感はあるが、宝田明自身がプロデューサーなのでイヤイ...... more

「大怪獣東京に現わる」とか、河崎実監督作品みたいに低予算でやれば良かったかもね。
それに完全にコメディに振り切って。
脇はどう考えてもギャグなのに、主人公たちだけシリアスなドラマをやってるのも気持ち悪い。
ま、「シン・ウルトラマン」と二本立てで見てみたいもんだが。