第5話「
カリブーくんと山中湖」、第6話「
大間々岬の冬」は千明、あおい、恵那の3人で行った山中湖キャンプの話で、原作だと31話から34話、単行本だと6巻のラストまで。
計画性があるようなないような3人組の珍道中だが、極寒の山中湖であわや遭難の危機に?!
たまたま近くでキャンプを張っていた親子に救われて危機を脱出。
この親子が伊豆で酒屋を営んでいたことが縁となり、後のエピソードで野クルのメンバーは伊豆キャンプへ出かけることになるのだから出会いは大切だ。
この親子に限らず、リンも旅先で出会った人と別の場所で再会したりと、ただのゲストキャラクターに終わらないパターンがあるのもこの作品の特徴かもしれない。
また今回なでしこは殆ど登場せずリンもメインのストーリーに直接絡んでは来ないのだが、キャンプ地が山中湖だと聞いて気温低下を心配し、皆と連絡を取ろうとしても取れず(3人ともスマホのバッテリー切れ)、そこから鳥羽先生へ連絡を入れたリンが影の主役と言えるかも。
そして生徒たちを心配し、仕事もそこそこに山中湖まで駆けつける鳥羽先生も良い人だ。
この作品にはホント、善人というか気持ちの良い人たちしか出てこない。
最初の頃は千明のことを苦手発言してたリンだったが、この頃になるともう普通に友人関係になっている。
それでもベッタリにはならない距離感、これが好いんだな。