『ゆるキャン△ SEASON2』vol.6

最終巻には第11話「伊豆キャン!! みちゆき」、第12話「伊豆キャン!!! バースデー！」、第13話「ただいま」の３話分を収録。

原作だと46～52話あたりの話なのだが、これだけのボリュームがあっても割愛されたシーン、エピソードもあって残念。

その一方で原作にはない、なでしこと綾乃の別れのシーンが回想で入ってくるのは第３期への伏線なのかしらん（一応このやり取り、原作だと63話にはある）。

３期に相当する部分では綾乃の存在が大きくなってくるし。

今回も劇的な展開は特になし。
景色が綺麗、ご飯が美味しい、カピパラが可愛い、そして女の子たちの他愛のない会話…
これだけでエピソードが持ってしまうのだから本当に凄いことだ。
それに温泉への入浴シーンが割とあるのだけれども、全く健全なのも珍しい。

原作漫画の面白さ、ロケハンに行ったり実際にキャンプ飯を作ったり、原作のエピソードを取捨選択しながら巧みに再構成し、ある時は付け加え、丁寧な作画、耳に心地よい音楽、じっくりと見せる演出、キャラクターを息づかせる芝居。
これだけ「何も大きなことが起こらない」にも関わらず、主人公たちの成長が確実に描かれているアニメ作品というのも珍しいかも。
１期と２期合わせて25話経っても、劇中で流れた時間は半年くらいだし。

第１期と違って第２期の最終回は大きな改変はなし。

ただ登校中の場面で、野クルの皆が揃っている絵というのは最終回らしいかな。

これにて単行本は９巻までアニメ化。

次は初夏公開とされている劇場版なのだが、公開されてるビジュアルイメージを見る限り、このテレビ版の続きではなく数年後のオリジナルエピソードっぽい。

先ずはリンと綾乃、それになでしこの３人でのキャンプシーンが見たい。

単行本はもうじき13巻が出るのでそれでエピソードもたまるだろうから、第３期、待ってるぞ。