人気ブログランキング | 話題のタグを見る

『ゆるキャン△』①

元々『ゆるキャン△』は、福原遥主演のドラマが始まるというので気になっていたのだけれども、とうとうドラマ版にも手を出しましたぞ。
原作漫画→テレビアニメ→実写ドラマの順に見たことになるから当初の目論見とは全く反対になったけれども、作品の発表順ではあるのでこれはこれで由緒正しい見方かもしれない。

『ゆるキャン△』①_e0033570_13573087.jpg第1巻は第1話から第4話まで。
原作漫画だと1話から6話で、これは丁度単行本1巻に収録されている分と同じだ。
リンとなでしこの出会いから、なでしこの野クル参加、リンとの再会、鍋キャンプ、そして野クルの初キャンプとリンのソロキャンの同時進行まで原作に沿って進められていく。

それにしても原作の再現度並びにアニメの完コピぶりがスゴイ。
原作やアニメと同じ景色が目の前に広がるという、実写ならではの最大の武器が余すところなく発揮されてる。
これがショボくなったり、設定が改変されたりといった妥協が一切見られない。
もちろん端折ったり割愛されたり、その他いろいろとアレンジを施されてる箇所もあるけれど、少なくても”改悪”にはなっていない。

そしてキャストもまたイメージを損なっていないことも特筆もん。
最初にスチールや予告映像を見た時はちょっと微妙だなと思わないでもなかったのだけれど、実際にドラマを見ているうちに違和感は消し飛んだ。

福原遥に志摩リンを演じさせるという発想はなかなか浮かばないんじゃないかと思うのだけれども(従来の彼女のイメージからすれば、なでしこ役を当てられても不思議ではない)、クールでツンデレなだけじゃない、コメディエンヌとしての才能も垣間見せてくれているし、如何にも”漫画的な”キャラである各務原なでしこを、ここまで説得力持って体現している大原優乃も見事(アニメ版と違って、ドラマ版のビリングは「リン→なでしこ」の順番)。
大原優乃の喋り方、アニメ版の花守ゆみりに寄せてるのかと思ったら、素でもあんな喋り方なんだな。
正にリアルなでしこ♪

ルックスという点では大垣千明役の田辺桃子が、原作・アニメ双方のファンから絶賛というのも頷けるし、個人的には犬山あおい役の箭内夢菜だけはちょっと違うかなという気もしないでもないけれど、アンサンブルキャストの中にしっかりとハマっている。
強烈な個性と言うものはないけれど斉藤恵那の志田彩良も、メンバーの鎹的な重要な役どころ。
実際彼女がいなかったら、この5人は互いに知り合って一緒にキャンプに行くような関係にはなっていなかったんじゃないかな、というキーパーソンだ。

聞けばこの5人、全員揃うのは今回初めてらしいが、それ以前に個々に顔見知りだったり共演歴があったり、またプライベートでも親交が深かったり、という関係性が築けていたとのことで、そういった有形無形の関係性が作品そのものにも良いムードを与えてくれているのかな、と思える。
イジワルな見方をすれば5人ともちょっと女子高生には見えないかな、ということがあるけれど(撮影時には5人とも20歳超えだったはず)、アイドル主演の実写ドラマとしてはこれが正解だろう。

2020年1月から3月まで放送されたこの第1期に続き、2021年4月から6月まで第2期が放送されていたけれど、こちらの方もアニメに負けず映画版や第3期をやって欲しいねえ。


by odin2099 | 2022-02-23 14:01 | テレビ | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


by Excalibur
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30