『ゆるキャン△』③
2022年 02月 27日
原作だと16話から23話までで、第一期の締めくくりがクリスマスキャンプというのはアニメ版と同じ。
バラバラだった5人が初めて揃って一緒にキャンプするというのは一つの区切りだし、第一部の締めくくりとしては丁度良いんだろう。
もっとも原作だと既にみんなの年末年始の過ごし方などへの伏線を張っているので、そこを丹念に拾ってしまうと尻切れトンボになってしまうのだが、そこは工夫されていてアニメ版もドラマ版も最後がオリジナルの展開になっている。
恵那は原作だとリンも掌の上で転がすし、なでしこや千明のノリツッコミにも臨機応変に対応出来る、ある意味で万能キャラなのだが、このドラマ版ではやや抑えめでメンバー中では一番の常識人として扱われている節がある。
一方リンは原作よりは人当たりがいいというか、ぶっきら棒な面はあるけれど物腰が柔らかく描かれているのだけれども、この二人のコンビの距離感というか、信頼してる感は良い。
あおいが原作ほどお惚けキャラではないのが物足りなくもあるけれど、なでしこの暴走ぶり、千明の猪突猛進ぶりは健在なので、結果として5人のバランスは上手く取れてるんだと思う。
クリキャンを終え、ラストはどうやら延期になっていた二人だけのキャンプへリンとなでしこが出かけるらしいところでEND。
そのなでしこの手元には欲しがっていたガスランプがあるので、あれからバイトしてお金を貯めて買ったんだなあと考えると、どれくらい時間が経過したのかの想像がつく。
このまま二人の関係が続けばいいな、と視聴者に思わせる素敵なラストシーンなのだが、この後めでたく第二期で再び彼女たちに会えるのだ。
もしかするとCGを使えば、今の時代こういった”絵”は比較的楽に作れるのかもしれない。
それでも実際に現地に行ってロケハンし、そして現地で撮影して一つの作品に仕上げていく、その”空気感”を大事にしているスタッフの姿勢は嬉しい。