DVD第2巻は第3話「
紅の傭兵」、第4話「
死の河を越えて」、第5話「
宿命の出会い」を収録。

グイン、リンダ、レムス、イシュトヴァーン、スニ、アムネリス、アストリアス…と序盤の主要キャラが出揃った。
本来「辺境編」では出番がなかった筈のナリスまで登場するのは、後々の展開への伏線ということなのだろう。
大筋は原作に沿ってはいるものの、アニメ版のオリジナルキャラクターが出てきたり、アニメ版独自の展開があったりするのは仕方ないところ。
特に後半部分では主役であるはずのグインが不在になるだけに、どこまで原作から逸れずに説得力ある物語を紡ぎだせるか、だろう。

特典映像には原作者・
栗本薫のロングインタビューや、放送開始前に行われたプレミア試写会の模様も収められているが、これが亡くなる3か月ほど前のもの。
辛そうに見える部分もあるが、公になっている生前最後の映像ではないだろうか。
ところでこのテレビアニメはいわゆる第一部までで終わっているのだが、もし栗本薫が亡くならなければ2期以降も作られ、ケイロニアの王座に就くグインの姿を見ることが出来たのだろうか。
しかし良くも悪くもアニメ版<グイン・サーガ>の評判は、寡聞にして聞いたことがない。
原作者の在、不在に関わらず、これはこれで終わりだった可能性の方が高そうだ。