『ジャイアントロボ THE ANIMATION／地球が静止する日 Episode3』（1993）

『ジャイアントロボ THE ANIMATION／地球が静止する日　Episode3　発令！電磁ネットワイヤー作戦 上海に墜つ…』（1993）

シズマ・ドライブを無力化させたBF団は、地球最後の油田を狙って上海の地へ向かうと予想したエキスパートたちは、大怪球を迎え撃つ作戦を立てる。

だが中条長官はその作戦から大作とロボを外し、梁山泊でロボを封印するように命じる。

今さらロボの動力源が原子力であることが恐ろしいのかと食って掛かる大作だったが、その答えは得られなかった。
予想通り上海の地に大怪球が出現、エキスパートたちはこれを阻止せんとするが失敗。
だがその時、長官の命令を無視した大作が、ロボと共に駆けつけた。

大作少年が一人蚊帳の外。
後のエキスパートの面々は、個人差はあるもののある程度は事の真相を掴んでいるため、思わせぶりな会話が多くなる。
知らぬは主人公（と観客）ばかりなり。

その謎ときの興味で引っ張っていける間はいいのだが、あまりに焦らし過ぎると脱落する者も出てくるし、いざ真相が伝えられても「なーんだ」で片づけてしまわれかねない。
その匙加減は難しい。

結局作品が未完のまま、なんていう作品も少なくないのだから、物語の語り手（創り手）はプロとして、最後まで責任を持って締めてもらいたいもんである。

誰とは言わんが。

ところで今川泰宏監督は、元々は新作『宇宙戦艦ヤマト』のために招聘されたそうだが、これは『宇宙戦艦ヤマト復活篇』なのか『ＹＡＭＡＴＯ２５２０』のことなのか。
その企画が頓挫したためスタッフ共々こちらに流れてきたようだが、今川監督の『ヤマト』もちょっと見てみたかった。