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『ウルトラQ』②

第3話「宇宙からの贈りもの
火星に不時着したはずの探査ロケットのカプセルが、突如地球に落下した。
そのカプセル内にあった金の玉、それは恐るべき怪獣の卵だったのだ、という正統派侵略モノ。

『ウルトラQ』②_e0033570_19392440.jpg一時は放送第1話に予定されていた、ということは「ウルトラQ」を代表する一篇。
ただ面白いは面白いんだけど、出現した怪獣が巨大なナメクジというのはどうも恐怖感が湧いてこないなあ。
それに怪獣出現に銀行強盗が絡む、というのが如何にも60年代(あるいはそれ以前)っぽい。

またこの怪獣ナメゴン、塩水が弱点で一匹目は海に落っこって溶けてしまうんだけど、このロケット、海に落下したんだよね。
その時に内部にまで浸水していたら、この事件は起きなかったってことになる?

因みに放送順だと、ナンデモ博士の一の谷博士は、このエピソードが初お目見え。

第4話「マンモスフラワー
これが製作第1話、記念すべき<ウルトラシリーズ>のファースト・エピソードだ。
お話は至ってシンプルで、都心部で太古の植物が現代に復活、しかも人の血を吸って成長する吸血植物だったというもので、巨大化する過程でビルを破壊し、犠牲者はさらに増えるというオマケ付き。

でっかい植物を何とか根絶やしにしようというだけで30分持たせるという作劇は、今じゃちょっと無理だろうなあ。
似たようなシチュエーションは「ガメラ2/レギオン襲来」でもあったけれど、あくまでもレギオン出現までの前座扱いだったし、仮に新作の「ウルトラマン」でリメイクしようとしても退屈なだけか、余計なディティールを増やして難解にしてしまうか、そのどちらかになりそうだ。
だからこそ「我こそは」という気鋭の監督がいたら、是非チャレンジしてみて欲しいもんだが。

ところでこの怪物(植物)、劇中で一の谷博士によって「マンモスフラワー」と命名されてるはずなんだけど、博士が呼称する前に報道されてるのはねえ。
編集の際の手違いとか?


by odin2099 | 2022-03-16 19:41 | テレビ | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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