『マンダロリアン』シーズン1
2022年 03月 20日
もっともその頃の企画では『エピソード3』と『4』の間を描くという構想だったはずだが、この物語は『エピソード6』の5年後が舞台になっている。

一度はクライアントに届け巨額の報酬を手にしたものの、何故か”ザ・チャイルド”のことが気にかかるマンドーはこれを強奪。
ギルドの裏切者として追われることになる
Chapter1「マンダロリアン」、Chapter2「ザ・チャイルド」、Chapter3「罪」、Chapter4「楽園」、Chapter5「ガンファイター」、Chapter6「囚人」、Chapter7「罰」、Chapter8「贖罪」とシーズン1の全8エピソードを鑑賞。
監督はデイブ・フィローニ、リック・ファミュイワ、デボラ・チョウ、ブライス・ダラス・ハワード、タイカ・ワイティティらが務め、マンドーことディン・ジャリン(最終話にて初めて本名と素顔が明らかにされる)はペドロ・パスカルが演じている。
セミレギュラーやゲストキャラにはカール・ウェザース、ジーナ・カラーノ、ヴェルナー・ヘルツォーク、ジャンカルロ・エスポジート、ミンナ・ウェンらが配役された。
『エピソード7』から『9』までのトリロジーが、押し入れにしまっておいた昔のオモチャ箱をひっくり返し、とりあえず全部使ってまた遊ぼうとしてるのだとしたら、この作品はその中から幾つか取り出して部屋の片隅にそっと置いた、というような感じがする。
全体のお話はこれまでの<スター・ウォーズ>の物語とは一線を画しているが、宇宙を舞台にした再生産された西部劇及び時代劇という、最初の<スター・ウォーズ>が持っていた精神には近い。
過去のキャラクターや舞台が再登場したり、その名前に言及されることがあってもただ単に「サービスで出しました」ではなく、意味を持たされているのも好感が持てる。
モス・アイズリーへ行けばカンティーナがあり、そこからデューン・シーへ向かうならタスケン・レイダーが現れるのは当然だし、ジャワ族も登場する。
帝国の残党がいるならストーム・トゥルーパーがいて、TIEファイターも飛んでくるし、新共和国軍が出張ってくるならX-ウィングも出てくるのは必然。
<シークエル・トリロジー>と違い、こちらを支持するファンが多いのも納得いくところだ。
ただ残念なのはジョン・ウィリアムズの音楽が流れないこと。
モス・アイズリーのカンティーナではあの音楽がないと少し寂しいし、ザ・チャイルドがフォースを使う場面ではあの「フォースのテーマ」がチラッとでも聞こえて来たら盛り上がるのだが…。
そういえばこの作品のテーマ曲、どことなく「ロッキーのテーマ」に似てる気がするのだが……カール・ウェザース出てるけど関係ないだろうな。