<マーベル・シネマティック・ユニバース>フェイズ4の2本目で、『アベンジャーズ/エンドゲーム』後の世界を舞台に、ファルコンことサム・ウィルソンと”ウィンター・ソルジャー”ことジャームズ・ブキャナン・バーンズ、バッキーの凸凹コンビの活躍を描いた作品。
本来はこの作品がDisney+で配信される1本目になるはずだったのだが、再撮影のスケジュールが延期された関係で完成が遅れ、『ワンダヴィジョン』と順番が入れ替わることになった。
アベンジャーズの中核メンバー二人の動向が明らかになるだけにフェイズ4の幕開けとしてはこちらの方が相応しいし、ファンが望んでいたのも彼らの「その後」の物語だっただろうと思うのだが。
「
新たなる世界秩序」、「
星条旗を背負う者」、「
パワー・ブローカー」、「
世界注視の中で」、「
真実」、「
世界はひとつ、人はひとつ」の6エピソードで構成。

スティーブ・ロジャースから託された盾を、良かれと思って一度は手放すサム。
それをバッキーは非難するが、二代目キャプテン・アメリカを襲名したジョン・ウォーカーの暴走や、かつて人知れず超人血清を投与され虐げられた黒人兵士がいたこと、また”ザ・ブリップ”によって生み出された難民を救済するべくテロ行為を行っているフラッグ・スマッシャーズとの戦いを通じ、遂にキャプテン・アメリカを継ぐことを決意する。
また過去の贖罪に明け暮れていたバッキーも、再び過去と向き合い、現実を見つめ直すことで完全復活を遂げたと言ってもいいだろう。
超人血清絡みの事件の手掛かりを得るために脱獄させられたヘルムート・ジモ、意外な裏の顔を持って再登場するシャロン・カーター、あくまでもジモを国王の仇と断じるアヨらドーラ・ミラージュの隊員たち、テロリストのジョルジュ・バトロック、サムの身を案じるローディら馴染みのあるキャラクターに加え、キャプテン・アメリカの座を追われたジョン・ウォーカーに接触してくる謎の女ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌといった今後が益々気になるキャラクターが数多く登場する。
”USエージェント”となったジョンの今後も気になる。
これが<MCU>の醍醐味だ。
今のところ2時間のお話なら映画、6時間ならドラマと棲み分けがなされているような感じだが、この作品も叶うならば劇場の大きなスクリーンで見てみたいもの。
配信ドラマは、それとは別に劇場公開用の再編集版と言うか、総集編を作ってくれないものかなあ。