『ロキ』
2022年 03月 26日
『アベンジャーズ/エンドゲーム』での”タイム泥棒作戦”の最中、2012年のNY決戦の後にアベンジャーズの元から逃亡したロキを主人公とした、「大いなる目的」、「変異体」、「ラメンティス」、「分岐イベント」、「未知への旅」、「とわに時を いつでも」からなる全6話の配信ドラマ。

だが分岐点の修正に向かったTVAの隊員たちが次々と襲われるという事件が頻発するため、拘束したロキをその捜査に同行させることにする。
何故ならばその犯人は、更に別の時間軸から来たロキの”変異体”だったからだ。
ヴィランのはずが、今やアベンジャーズのメンバーを凌ぐほどの人気キャラになったロキが主役。
最初のうちは狡猾で残忍なヤツだったのが、段々とお茶目で情けなくて寂しがり屋で見栄っ張りで意地っ張りで…と”いい人”補正がかかってきて、本作では遂にヒーローにまで昇華した…のカナ?
他にも年老いたロキ、黒人のロキ、少年のロキ、ワニの姿のロキなど様々な”変異体”のロキが出てくるし、おまけに女性のロキ(本人は”シルヴィ”と自称)まで登場し、挙句の果てにロキと恋に落ちるという凄まじい展開に。
確かに本人の口から自分はナルシシスト”だという発言も飛び出したものの、これはかなり倒錯的だ。
この時間を管理するというか、要はマルチバースを見張ってるTVAという組織はのっけから胡散臭いのだが、案の定背後にいる黒幕はとんでもないヤツで、ただその全貌はまだまだわからない。
これも『ワンダヴィジョン』同様、『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』へ何らかの形で繋がりそう。
また多元宇宙にわたる大戦争による混乱から宇宙を統一して神聖時間軸を作り上げ、それを監視するためにTVAを創設した”在り続ける者”、“全てを知る存在”と呼ばれるこの黒幕の変異体は、『アントマン』の3作目に登場することも決定している。
そして最終話のエンドクレジットにて『ロキ』シーズン2の製作決定の告知も。
一度は死んで退場したものの、今度は別の時間軸から来たロキが映画版の方にも復帰する、なんていうことも今後はあるのかも?
まあそれを言えば、トニー・スタークのアイアンマンやスティーブ・ロジャースのキャプテン・アメリカ、更にナターシャ・ロマノフのブラック・ウィドウだって復帰の可能性があることになるのだけれども…。
しかしこれも配信ドラマに終わらせるには勿体ないスケールの大きさ。
劇場で見たいもんだね、やっぱり。