『ザ・バットマン』(2022)
2022年 03月 28日

ブルース・ウェインといえば社交界の花形、資産家でプレイボーイというイメージがあるけれど、ロバート・パティンソン演じるブルースはどこか病的で人嫌い。
優雅な独身貴族どころか、不健康そうな引き籠りだ。
お話の方もヒーロー物というより、暗黒街を舞台にしたマフィア同士の抗争劇に猟奇的殺人事件を絡め、それに駆け出しの探偵とベテラン刑事のバディが挑む犯罪捜査モノといった雰囲気だ。
予告編を見ても自分好みとは言い難かったし、3時間近い上映時間に恐れをなしていたのだが、あまり長さは感じなかったし思っていたよりは愉しめた。
マイケル・キートン、ヴァル・キルマー、ジョージ・クルーニー、クリスチャン・ベール、ベン・アフレックと見てきた中では一番共感出来たバットマンだったかも。
ただやはり自分はバットマンに対して若干の苦手意識があるようで、諸手を挙げて歓迎とはいかなかったのだが。
早くも続編やスピンオフドラマが動いているようでそれはそれで愉しみではあるが、こうなると幻に終わったベン・アフレック版のバットマン単独作品も気になるところ。
企画が復活、なんてことはないのだろうか。

アメコミ系三つできるだけ軽く。 ◆『モービウス』新宿ピカデリー2 ◆『モービウス』ユナイテッドシネマ豊洲10 ▲画像は後から。 五つ星評価で【★★春眠】 二回観たけど、二回とも途中で意識が途切れてしまった。 幾何学系デザインに妙な音のOP、EDはイカレてて好み。 そうすか、吸血鬼ですか。常人が吸血鬼になって血の欲望に抗うという非常にベタな展開で、煙草会社がお金出してそうなCG表現は面白い...... more

ジャスティスリーグと絡めると自分の思い描くバットマンにならない的なことを言っていたけど、実際に映画を見たら納得で、陰キャの引きこもりじゃリーダーは無理ですね。
それから、
これまでの怒り顔のマスクと異なり、今回のマスクは無表情に近いですが、思考を読みにくい主人公のキャラ設定とリンクしているし、無表情で格闘中するバットマンに恐怖を感じるので、市民を恐怖させる者(犯罪者)たちが恐怖する存在というバットマンの設定を、的確に表現出来ている・・・と感じました。
このブルース=バットマンが時を経てベン・アフレックになるかと言われるとノーだし、
現状ではマルチバースを持ってこない限り<DCFU>とは繋がりそうもないですね。
そもそも本線(?)の<DCFU>自体が迷走を続けてるから収拾がつかなくなってますね。
今度の「フラッシュ」以降リセットされ、ベン・アフレックのバットマンやヘンリー・カヴィルのスーパーマンがいない世界になるとも噂されてますし。

ロバート・パティンソンが歳を重ねても、歴代のどのブルース・ウェインとも違った存在になりそう。
いや、クリスチャン・ベイルか、あるいはマイケル・キートンならあり得るかな。
そしてスーパーマンやグリーンランタン、ワンダーウーマンやフラッシュとの共闘もしなさそう。

仮面ライダーWのフィリップくんが今の菅田将暉(どんなライダーにも似てない)になった事を考えると、誰にもなりそうにないのだけど、役者だから、寄せれば誰かになるのかもしれない。案外20年くらい経ったらペンギンやってるかもしれない。