『からかい上手の高木さん3』その1
2022年 04月 02日
6月には劇場版が公開されるし、間もなく同じ作者の「くノ一ツバキの胸の内」の放送も始まるし、ということで何回かに分けてまとめて見ることに。
先ずは第1話、「握力のやつ」、「日焼け」、「新学期」の3つのエピソードから構成。
いよいよ夏休みも終わって新学期がスタートする、というタイミングのお話が並んでいる。
最初の「握力のやつ」は原作からはかなりアレンジされていて、2期最後の夏祭りエピソードの後日談に。
ただ西片の夢オチみたいに扱われているので、あの感動的フィナーレはなかったことになっているのかな?
そして「新学期」は多分アニメオリジナルのエピソード。
こちらも夏祭りの後日談が語られているけれど、今度は高木さんの夢オチに。
西片と高木さんの仲があまりに進展し過ぎたなあという気もしていたんだけど、そこら辺をなかったことにするか、あるいは曖昧にするつもりなのかな。
第2話は「気配」、「続・気配」、「持ち物検査」、「図書委員」、「夕日」の5つのエピソード。
「気配」は台詞無し、サイレント映画のような雰囲気を醸し出している異色作。
チャップリンやキートンみたいに、動きだけで見せるコメディ映画っぽい仕上がりに。
これ、オムニバスだからこそ出来る冒険だなあ。
「続・気配」は「気配」と同工異曲のオリジナルエピソード。
西片と高木さんの対決(?)だった「気配」に代わり、今度は3人娘編。
ただこちらは台詞皆無ではなく、最後にちょこっとだけやり取りがある。
第3話は「うちわ」、「魔球」、「ネコ救出」、「雨」。
この中では「ネコ救出」が「あしたは土曜日」からのラインナップだけれども、舞台設定をはじめかなりアレンジが加えられている。
夕立があったりで最後のエピソード「雨」との繋がりを意識させようとしているけれど、全体の流れの中ではやや浮いているかな。
第4話は「衣替え」、「冬服」、「お弁当」、「UFO」、「夜」の5エピソード。
季節は夏から秋へと移り変わってゆく。
「衣替え」のエピソードは「高木さん」にも「あしたは土曜日」(但しこちらは冬服から夏服へ切り替えるお話)にもあり、「冬服」は「あしたは土曜日」からのセレクト。
3人娘のやり取り含めて、ここら辺は複数のエピソードを掛け合わせて再構成している感じだ。
2期から3期にかけて、西方が高木さんを意識し始めてるような演出が増えてきた。
そういえば3期のコピーは「2022年、見守りたい初恋がここにある―。」だったっけ。
でも個人的にはこの恋、西方じゃなく高木さんの方から告白して欲しいんだけどなあ。
西片からじゃ当たり前すぎるし。
まあ既に高木さん、もはや自分の気持ちを隠そうともせずに大胆に西片に接しているようにも見えるんだけど、相変わらず西片は気付いてない。
でも、それが良いんだけどな。