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『ムーンナイト』

<マーベル・シネマティック・ユニバース>の33作目で、フェイズ4の10本目の作品。

『ムーンナイト』_e0033570_20253252.jpg博物館の売店で働くうだつの上がらない男、スティーヴン。
最近の彼は睡眠障害を抱え記憶が飛び、気が付くと見知らぬ場所で夢とも現実ともつかぬ体験をするという悩みを抱えていた。
ある日彼は自室で鳴り続ける携帯電話を見つけるが、電話をかけてきた主レイラは彼をマークと呼び、今までどこで何をしていたのかと問い詰める。
やがて彼は自分の中にもう一人の誰かがいて、知らず知らずの内にコントロールされていたことに気付く。
その男マークはかつて凄腕の暗殺者だったが、今はエジプトの月の神コンスと契約し罪人を制裁するムーンナイトとして活動し、そして女神アメミット復活を目論むカルト教団の教祖ハロウと対立しているのだ。

もうひとりの自分」、「スーツ召喚」、「エネアドの決断」、「アメミットの墓」、「蘇る過去」、「再生」の6エピソードからなるリミテッドシリーズで、Disney+での配信作品としては6作品目。

以前はマークが主導権を持ちスムーズに入れ替わりをしていたが、最近になってそれが上手くいかなくなってきたことや、マークの妻だったレイラを巡っての奇妙な三角関係とか、マークの凄絶な過去とそれによって解離性同一障害を患ったことでスティーヴンの人格が生まれたことなど、回を重ねるごとに謎が明らかにされる一方でより深まっていく。

またハロウも単純なヴィランではなく、コンスは罪を犯した者に制裁を与えるのだが、ハロウと彼が信奉するアメミットは、将来悪事を働くかどうかを見抜く力を持ち、それを事前に排除することで正義を成す。
どちらも同じ”正義”の使徒であるワケだ。

『インディ・ジョーンズ』風と引き合いに出されるほどアクション・アドベンチャーの要素はないし(エジプトが舞台になってるだけ)、宝さがしとは言っても『ダ・ヴィンチ・コード』のような歴史や伝承を絡めたミステリー・サスペンスでもないし、場面がちょくちょく変わってやたらと精神病院が出てきたり、しまいには死後の世界にまで行ってしまうなど、どこからどこまでがリアルな世界で、どこからが精神世界、妄想世界、あるいはマルチバースなのかがさっぱりわからないし、今のところ他の<MCU>作品との関連も不明だし、という具合に<MCU>に慣れていればいるほど取っつきにくい作品かもしれない。

全話見ても付いていけないというか、取り残された感は否めないのだが、そうはいってもオスカー・アイザックの演じ分けは見事だし(吹替の関智一も頑張っている)、物語に一応のケリはつけたものの新たな謎が出て来ているし、シーズン2の予定はないようだが(オスカー・アイザックも1シーズンだけの契約らしい)再登場は必至。
監督の「今後10年は<MCU>に登場する」発言もあることだし、”次”に期待したい。

【ひとりごと】
これ見てると、ちょっと手直しすれば『月光仮面』にもワンチャンあるかな?という気がしてきた。


by odin2099 | 2022-05-04 20:26 | 配信 | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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