『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』(2022)
2022年 05月 05日
見知らぬ少女を救うべく怪物に挑んだストレンジだったが、善戦虚しく敗れ…そこで目が覚める。
その日はクリスティーンの結婚式で望まぬ形で出席する羽目になったのだが、そこへ怪物が出現。
更にあの少女までも姿を見せ、ウォンの協力で辛うじて仕留めることに成功する。
少女の名はアメリカ・チャベス、マルチバースを行き来する能力を持っていて、別のユニバースのストレンジによってこの世界に送られてきたのだ。
チャベスをカマータージに隠し、ワンダの助力を求めに行ったストレンジだったが、チャベスの能力を欲し怪物を送り込んだのは、実はワンダだったことに気付いてしまう。
というよりメイン・ヴィランはワンダで、全編がチャベスを巡ってのストレンジとワンダの対決だ。
これまでの<MCU>作品にはないホラーテイスト、ややグロティスクな描写の数々には戸惑う観客も多そうだ。
そしてその世界でのストレンジの力を借りようとするのだが、どの世界のストレンジも独断専行型でその試みは失敗。
またとある世界ではイルミナティと名乗る評議会が存在し、ストレンジは激しく糾弾されるのだ。
このイルミナティ、メンバーはモルド、キャプテン・カーター(ペギー)、キャプテン・マーベル(この世界ではマリア・ランボー)、インヒューマンズのリーダーのブラックボルト、ファンタスティック・フォーのリーダーであるリード・リチャーズ、そしてプロフェッサーXことチャールズ・エグゼビアで、かつてはストレンジもそこに名を連ねていた。
これで『ホワット・イフ…?』だけでなく『X-MEN』や『インヒューマンズ』とも繋がった、と思いきや、そこに現れたワンダによってほぼ瞬殺。
ブラックボルトはアンソン・マウントだし、ペギーはヘイリー・アトウェル、マリア・ランボーはラシャーナ・リンチ、そして勿論プロフェッサーXはパトリック・スチュワートが演じているのだが、嬉しさよりも後味の悪さの方が残る。
リード・リチャーズを演じているのは噂通りのジョン・クラシンスキーだが、今後作られるリブート版『ファンタスティック・フォー』へも続投するのか、それとも今回限りなのか。
パトリック・スチュワートも『X-MEN』のリブートへの続投はなく、『ワンダヴィジョン』でピエトロ・マキシモフを再演(偽物だったが)したエヴァン・ピーターズのようなファンサービスに近いもののような気もするのだが。
ストレンジとチャベスによって”改心”したように見えるワンダだが、最後は瓦礫の下に消えていったが再登場はあるのだろうか。
このままではあまりにも彼女が哀しすぎるし、かといって生存していたとしても強力だが危険すぎる彼女の能力を、かつてのアベンジャーズのメンバーが欲するかというと微妙だろうし、彼女自身も周囲との関りを避けることを選ぶのではないだろうか。
チャベスはカマータージに残って修行をすることになったが、次に現れる時は自在にマルチバースへのゲートの開閉を行えるようになっているかも知れない。
前作ラストでストレンジと袂を分かったモルドは、ストレンジの言葉を借りれば一別以来ストレンジの命を狙っているとのこと。
今回は別ユニバースのモルドしか出てこなかったが、その決着は当然次回作へ持ち越しと考えていいだろう。
そしてポストクレジットに登場した謎の美女。
原作コミックではドルマムゥの妹ウマルの娘のクレアで、やがてストレンジのパートナーとなり”至高の魔術師”にもなるキャラクターだそうだが、演じているのがシャーリーズ・セロンだけに今後の活躍にも期待が持てる。
『ストレンジmom』面白いとこなし。都合つけてわちゃわちゃやってるだけ。母の涙にグッときたから、ある意味momの題は正しい。スカヨハなしで魅力なくなったな。... more
◆『ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス』新宿ピカデリー7 ▲画像は後から。 五つ星評価で【★★★★ごくごく普通におもろい映画。とてもサム・ライミらしい映画と言われているが、サム・ライミらしいって何ぞやってのが個人的にはよく分からなかった】 ツイッターでの最初の感想(↓) 鬼子母神みたいな話だった。職場に一人確保したいベネディクト・ウォン。吹石一恵に似てるアメリカ。ドクタ...... more
あの音符攻撃は面白かった。
イルミナティのメンバーは、噂も含めて豪華な顔触れ。
しかしそれがあっという間に瞬殺。
<MCU>もすっかりブランド化し、贅沢な作品になったもんだなあ。