『ジャイアントロボ THE ANIMATION／地球が静止する日 Episode:4』（1994）

『ジャイアントロボ THE ANIMATION／地球が静止する日　Episode:4　豪傑たちの黄昏～勝利の鐘、未だ響かず～』（1994）

大怪球フォーグラーに敗れたジャイアントロボ。

大作を助けに向かった一清道人と銀鈴は、銀鈴のテレポーテーションで辛うじて幻夜の攻撃を逃れる。

戴宗はロボや仲間を逃がすためその場に残り、電磁ネットワイヤーを護りつつ衝撃のアルベルトと対峙するも絶命。
更にグレタ・ガルボを攻撃してきた幻夜と呼炎灼を食い止めるべく、楊志もその身を犠牲にする。

フォーグラー博士は生きているのか、中条長官や呉用は何を知っているのか、バシュタールの惨劇の真実とは何なのか、相変わらず敵味方を問わず登場人物たちの思わせぶりな台詞や慟哭で引っ張り続け、そしてメイン格のキャラクターたちが次々に退場していく。

その中で幻夜と銀鈴が兄妹で、共にフォーグラー博士の子供だったことが明らかに。
物語は折り返し点に辿り着いたが、この頃はこんな先の長い戦いになるとは思っていなかったなあ。

あとこの作品、ワルシャワ・フィルが演奏した重厚なシンフォニーがよく話題になるが、ベテランを中心に起用した贅沢で豪華な出演陣も語り草。

『銀河英雄伝説』が”銀河声優伝説”などと呼ばれていたりもするが、単発としてはそれに匹敵、あるいは凌駕する顔触れかも。
音楽と声、さすが『宇宙戦艦ヤマト』所縁のスタッフの作品、と言えなくもない。