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『東京2020オリンピック/SIDE:A』(2022)

前代未聞のコロナ禍の中で一年延期され、ようやく昨夏開催された東京五輪の公式記録映画。
表舞台に立つアスリートを中心としたオリンピック関係者たち」を取り上げた「SIDE:A」と、「大会関係者、一般市民、ボランティア、医療従事者などの非アスリートたち」にスポットを当てた「SIDE:B」の二部構成で、先ずは「SIDE:A」からの公開。

『東京2020オリンピック/SIDE:A』(2022)_e0033570_19260155.jpg開会式や閉会式も殆どないし、競技の映像もかなり少ない。
いきなり新型コロナウィルスの感染者が病院へ運び込まれる映像や、オリンピック開催に反対する抗議デモの映像が出て来て、一体これは何の映画なんだろうかと不安を掻き立てられたのだが、終わってみれば「公式記録映画」といった気負いが特別に感じられない、アスリートやその家族、彼らを支えるスタッフに取材したごくごく普通のドキュメンタリー映画。

最初は日本バンザイな内容なのかなと思っていたけれど、日本中心なのは柔道とソフトボール、それに快進撃を続けたバスケットボールくらいで、後はマラソン、体操、スケートボード、ハンマー投げ、サーフィン、空手…と競技は様々だし、その中で亡命した選手や、結婚・出産を経て今も一戦で活躍している女性アスリートが中心に据えられているのが目新しい点だろうか。
その一つ一つは5~10分程度でまとめられているので、目先が変わってダレないし、何なら思っていたよりも面白かったと言っても良いくらい。

テレビのオリンピック中継は一分足りとも見てなかったし、大会期間中のニュースもトータルで10分見たかどうかというくらい無関心、というより嫌悪感しかなかったので、どんな選手がいてどんな活躍をしたのかさえ碌に知らなかったから、競技中の映像は「へーへー、なるほどー」と単純に見ていられたのが良かったのかも。

しかし河瀨直美監督のハラスメント疑惑が大きく報じられたにも関わらず、よく無事に公開出来たものだ。
もっとも初日から劇場には閑古鳥が鳴く始末で、ネット上では「映画も無観客か?」と揶揄する声も散見されている。
ここまで来たら「SIDE:B」は意地でも公開するだろうけど、スクリーン数や上映回数は大きく減らされるだろうな。


by odin2099 | 2022-06-06 19:31 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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