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『からかい上手の高木さん』(2022)

原作の「からかい上手の高木さん」は、実は時系列を無視してる。
夏のお話の次に春のお話が来て、その次は冬のお話、なんていうこともあるし、中学一年の時のお話なのか、それとも二年生になっているのかも曖昧。
基本は一話完結。
連続ストーリーも滅多にないし、つまりはどこから読んでも大丈夫という作りになっている。

『からかい上手の高木さん』(2022)_e0033570_22294433.jpgでもアニメ版のスタッフは、春なら春のエピソードを並べ、初夏、夏、秋へと繋がるように、そして第1期は一年生、2期と3期は二年生のお話とシャッフルし、オリジナルエピソードも挟みながら四季を通じて西片と高木さんの軌跡を追うように構成しなおしている。
そして劇場版は、これまで原作にも描かれていなかった中学三年生の二人が主人公。
中学最後の夏を二人がどう過ごすのか。
これまでと変わらない日常生活が待っているのか、それとも…?

いやー、これは凄い作品になってるぞ。
にやキュンが止まらないというか、全身がこそばゆいというか、鳥肌が立ってゾクゾクするというか、ぶっちゃけ恥ずかしくて見てらんない。

色々あって”からかえなくなった”高木さんが攻めに攻めるし、西方もこれを正面からしっかりと受け止める。
原作より一歩も二歩も進んだ展開で、甘酸っぱいを通り越してジタバタ、ワーワー、キャーキャー叫びたくなるくらいだ。

浜口、ヘタレだけど西片にある切っ掛けを与えたね。
北条さん、出番が少ないのが残念。もっと二人の絡みを見てみたかった。
真野ちゃんは高木さんの心を後押ししたし、中井くんもいるだけでおそらく二人の指針になったはず。
木村と高尾は原作よりも出番が多く、かつ比重が大きい。
しかも木村、なんて察しが良いというか、気配り上手というか、”大人”な対応なんだろう。

難を言えばミナ、サナエ、ユカリの3人組。
彼女たちが主人公の「あしたは土曜日」も原作と謳われている以上、彼女たちに割く時間が長くなるのはわるし、感情をあまり表に出さない(西片の前以外では)高木さんとの対比で光る存在ではあるのだけれども、彼女たちのパートが高木さんと西片とのパートから浮いちゃってるのが残念。
なんせこの三人、高木さんとも西片とも絡まないんだもん。

それでもラストシーン含めて、「からかい上手の高木さん」として現時点ではかなり満足できる終わり方。
この作品をもってアニメ版「高木さん」は完結となるのか、それとも第4期として未アニメ化作品を取り上げていくのか、あるいは高校生編をオリジナルで作るのかは気になるところだが、もしここで終わりとなっても、寂しいけれども納得だ。
いや、それならやっぱりスピンオフの「からかい上手の(元)高木さん」もアニメ化して欲しいなあ。
吉報を待っている。


by odin2099 | 2022-06-11 22:31 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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