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『WATARI:THE CONQUEROR』(1970)

『WATARI:THE CONQUEROR』(1970)_e0033570_18453825.jpgテレビシリーズ「仮面の忍者 赤影」を劇場用に再編集した海外版の第二弾。

第二部「卍党編」から第1話(通算14話)、第9話(22話)、第11~13話(24~26話)を構成したもので、基本的には音楽や効果音などはそのままに台詞だけを英語に吹き替えている。

面白いのはタイトルが「赤影」じゃなく「ワタリ」になっていること。
キャラクター名も赤影、白影はそのままだが、青影はワタリに変えられていて、「大忍術映画ワタリ」の続編扱いになっているのだ。

先に音楽はそのままと書いたが、冒頭のタイトル部分や青影の登場シーンには「ワタリ」の主題歌が流れるという徹底ぶり。
「ワタリ」映画版の出来に原作者の白土三平が激怒し、その後のテレビドラマ版製作が反故になった代替企画が「赤影」なので、そんな経緯を知っているとこの改変もなかなか興味深い。

物語はギヤマンの鐘の争奪戦が主軸だが、ダイジェストということもあってその謎解きも今一つピンとこないし、大まんじという飛行要塞(早い話が”空飛ぶ円盤”)が出てきたりとSF要素も満載なのだが、第一部ほどのシンプルさはないように思えた。
もっともテレビドラマ版をちゃんと見ないことには何とも言えないが。

続けて第三部をベースにした海外向け劇場版の3作目も作られたが、第四部は映画にはならなかったようだ。
by odin2099 | 2022-06-21 19:31 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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