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『キングダム』

続編公開に合わせ、「金曜ロードショー」でやっていたので再鑑賞。
「金ロー」では2年ぐらい前にも一回流しているが、今回も<本編ノーカット放送>との触れ込み。

『キングダム』_e0033570_09023462.jpg映画のランニングタイムは134分で、今回のテレビの放送時間も21:00~23:39と決して短いものじゃないけど、あまり長さは感じない。
中国の歴史には疎いし、登場人物も多いので混乱しそうなものだが、お話の軸をシンプルにしているから見易いし、感情移入もしやすいのだ。

一口に言えば、貴種流離譚。
国を追われた若き王が、途中で出会った人たちを味方につけ、遂には玉座を取り戻すというお話だからだ。
これに、王位を巡っての兄弟間の骨肉の争いに、惨殺された親友の敵討ちといったサブプロットが絡み、相容れぬ存在を如何に味方につけるかといった知略の見せどころがあり、更に敵か味方か、両陣営のパワーバランスを一気に崩しかねないキーマンというかジョーカー的な存在を置くことで、最後までどちらに転ぶかわからないという興味で引っ張ってゆく。

山﨑賢人の常に感情剥き出し、全力発声演技には辟易するものの、吉沢亮の貫禄ありながらも涼し気な身のこなし、あまりアクションヒロインのイメージのない長澤まさみの華麗な剣裁き、そして最大の儲け役となった大沢たかおの怪しげな存在感。
音楽も英雄譚に相応しい重厚かつヒロイックな旋律を奏でている。

今回見直してみて改めて感じたのは、これは和製「ロード・オブ・ザ・リング」だなあということ。
スタッフはそれを否定するかもしれないが、故意か無意識かはわからないが、視覚的にもアクション的にもあの三部作からの影響は強く感じる。
これは古代の中国を舞台にした物語だが、いつかは純粋に日本を舞台にした”史劇”も見てみたいものである。
その前に3作目が来年公開予定らしいので、そちらも楽しみだ。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/28273725/


by odin2099 | 2022-07-16 21:10 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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