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『それでも歩は寄せてくる』その3

第3話は「初デートがしたいので」。

前回の体育祭に続いて今回は文化祭のお話。
次の第4話は予告カットだと年末年始のお話らしいので、季節は目まぐるしく変わっていきますな。
5話がバレンタインとかホワイトデーの話だとすると、6話でいよいよ新入生として凛が登場してきそう。
全12話で原作のどこまで描くのやら。

『それでも歩は寄せてくる』その3_e0033570_16441302.jpg作者は、時系列が曖昧な「からかい上手の高木さん」に対し、この「それあゆ」はそこをキッチリ描くことで両作品の差別化を図っているのだそう。
原作ではうるしが高3になり、卒業へ向けてのカウントダウンが始まっているから、それまでに歩との仲がどう進展するのかしないのか、非常に気になるところであります。

もっともアニメ版の「高木さん」しか知らない人は、原作におけるこの両作品の違いを説明すると「え、そうなの?」と驚くかもしれない。
というのも「高木さん」は、原作からアニメ化のエピソードを選ぶ際に季節ネタをまとめてピックアップし、時系列を意識して並べているからで、その結果テレビ版は中学1年から2年の物語としてまとまり、それに続く劇場版で中3の夏の話をオリジナルで紡ぎ、見事な完結編に仕立てているからだ。
結果、似たようなお話だと受け止められているんじゃないかなと思う。
本来は「高木さん」では”変わらない日常”を、「それあゆ」は”変わってゆく日常”をそれぞれ描くという違いがあるのだが。

さて今回は原作の第25局から、27、31、32、33、34、35、36局までと、1巻の巻末に収録されている「おまけ」からセレクトして再構成。
元々繋がっているお話はともかく、別々のお話をうまく組み合わせて一つにまとめているのも違和感がない。

毎回毎回歩はかなり大胆に、うるしに対する思いをストレートに表現し、周囲の皆がそのことに気付いているにも関わらず、恋愛感情は頑なに否定し、うるしもそれを半ば鵜呑みにしているというのがもどかしくも愛おしい。


by odin2099 | 2022-07-23 16:46 | テレビ | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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