『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』(2022)
2022年 08月 01日
<ジュラシック・パーク>シリーズ6作目にして完結編。
といっても製作発表された段階で「今度で最後」なんて言ってたっけ?
なんか「まだまだ続く」というニュアンスのコメントを見た気がしたんだけどな。

みんな最後はロクな死に方しないのに。
オーウェンとクレアは恐竜の保護活動に勤しんでいるが、一方で新たな脅威に対処するべく立ち上がったのが、エリー・サトラー、イアン・マルコム、それにアラン・グラントの旧主役陣たち。
やっぱり彼らが出てくると画面が締まるなあ。
実のところこの3人は、ちょっとしたカメオ出演程度なのかなと思っていたのだけれども、思いの外ガッツリと本筋に絡み、場合によってはオーウェンとクレアの主役コンビが霞んで見えるほど。
クライマックスでは、それぞれ別行動を取っていた彼ら5人が当然のように一堂に会するのだが、ようやくシリーズが繋がったなあと感慨深くなった。
それにところどころ1作目を彷彿とさせるシーンやシチュエーションがあってニヤリもの。
今回のヴィランであるドジスンというのは、役者こそ違えど1作目で恐竜の胚を盗み出そうと画策したヤツで、コイツに唆されたネドリーがバカなことを仕出かさなければ、もしかしたらパークの悲劇は防げたかも?という存在。
そういう意味では元凶だし、シリーズ最後の黒幕には相応しいのかも。
他にも4作目からバリー、5作目からフランクリンとジアといったお馴染みさんが、新規登場のキャラクターたちに交じって続投するのもシリーズの締めくくり感があって良い。
オーウェンのタフガイっぷりはちとやり過ぎだし、クレアは完全にアクションヒーローと化してるし、レジェンド3人も容赦なく動かされてるしで、娯楽アクション大作としては先ずは及第点。
元凶と言えば最大の元凶とも言えるウー博士が、何故か急に良心の呵責に苛まれ改心してしまうのは拍子抜けだし、一見すると全て解決したように見せながら、その実何も解決してない結末など物語の組み立て方に問題があるのは確かなのだが(そもそもこの続編シリーズを作る必然性があったのか?など)、キャラクターの行く末を含めて一応の帰着点を設けたことは評価したい。
スピンオフを含めたシリーズ復活の話は早晩出てくることと思うが、『アベンジャーズ/エンドゲーム』や『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』のような、終止符ではないかもしれないが句読点を打った作品としては上出来だと思う。
元々期待値は低かったので、評点はかなり甘くなっているのではあるが。
ところで前作に続いて本作でもキーパーソンとなったメイジー役のイザベラ・サーモンだが、順調に美少女として成長中。
今のところこのシリーズ以外に出演作はないらしいが、これから徐々に活躍の場を増やしていくらしいので今後が楽しみだ。
【ひとこと】
今回クレジットからレジェンダリー・ピクチャーズの名前が消えてるね。

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そうこうしている内に、鑑賞したのに書いていない作品がもう2桁を超えてしまった(11作品なのでギリギリ2桁だけど)。書きたくても利き手のせいで物理的に上手く書けないのであるが、これは流石にマズイので、比較的楽に書ける作品から徒然に書いてみようと思う。ということで「ジュラシック・ワールド 新たなる支配者」である。正直このサブタイトルの「新たなる支配者」の意味が判らない。これは恐竜たちと共存しようとする人類のこと?それとも恐竜同士のバトルを繰り返して、頂点を目指し続ける肉食恐竜のこと?…まあ、恐らく深い意...... more


あれは会社のあくどさを強調するためのツールで、辻褄合わせとかは二の次な気がする。
しかしアランはもちろんのこと、エリーにとっても専門外じゃないのかなあ。
まあ何とかオリジナルトリオを引っ張り出そうという苦労は察するのだけれども。