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『ホット・ショット2』(1993)

前作の『ホット・ショット』はビデオで見ただけだったけど、こちらは当時映画館に2回も見に行っているくらいのお気に入り作品。

『ホット・ショット2』(1993)_e0033570_21171220.jpgサダム・フセインに捕虜にされてる米軍兵士を救出する作戦は失敗続き。
そこでトッパー・ハーレイに白羽の矢が立ったのだが、当のホッパーはラムダとの辛い別れから世捨て人のような暮らしをしており…というお話で、お分かりの通り今回は『ランボー3/怒りのアフガン』がベース。

チャーリー・シーンはしっかり身体を作ってきており、ご丁寧にもリチャード・クレンナがランボーの上官ソックリの役で出演している。
前作からは他にラマダ役のヴァレリア・ゴリノ、大統領役のロイド・ブリッジスが続投しているが、続編とはいえ直接的な繋がりはない。

他にはミゲル・フェラーやローワン・アトキンソンなんかも出ているが、注目したいのはもう一人のヒロイン、ブレンダ・バーキ
言うなれば”悪女”ポジションで『氷の微笑』のパロディシーンもあるのだが、おそらく吹替だろうがヌードシーンもあり(暗くて全然見えない)、シャロン・ストーンの向こうを張っていて色っぽい。

しかし彼女のフィルモグラフィー、『ガンヘッド』『クライシス2050』、それに『暴走特急』というあたりが実に頼もしいのだが、その後の出演作がなかなか日本に入ってこないのが残念だ。
今でも俳優活動は続けているようなのだが。

ところでこの作品、なんで2回も見に行くくらい気に入ったかというと、それは音楽の魅力。
ベイジル・ポールドゥーリスが担当していて、アクションシーンには勇壮な音楽、妖艶な場面には妖艶なムードの音楽を流してくれるのだが、それが単純に『ランボー』や『氷の微笑』のジェリー・ゴールドスミスの音楽の真似ではなく、ちゃんとベイジル・ポールドゥーリスの音楽になっていることに感動したのである。

この手のパロディ映画の宿命で、『ゴッドファーザー』、『スター・ウォーズ』、『ターミネーター2』…と今見ると流石に元ネタが古すぎて素直に面白がれない(晩餐会における大統領の時事ネタもあるし)が、ポールドゥーリスのスコアはやっぱり格好良いなと再認識。
サントラのCD、久しぶりに聴き直してみようかな。

【ひとこと】
『地獄の黙示録』のパロディシーンでは、マーティン・シーン本人がカメオ出演し親子共演。
すれ違いざまに「”ウォール街”で見たよ!」と声を掛け合うという更なるお遊びもある。
そういや同時期にチャーリーの兄貴エミリオ・エステベスも、『ローデッド・ウェポン1』というパロディ映画に出てたっけ。
あっちにはチャーリーがカメオ出演してたけど、一家で何やってるのやら。


by odin2099 | 2022-08-27 21:21 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)

悪文礼賛


by Excalibur(エクスカリバー)
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