『ホット・ショット2』(1993)
2022年 08月 27日

チャーリー・シーンはしっかり身体を作ってきており、ご丁寧にもリチャード・クレンナがランボーの上官ソックリの役で出演している。
前作からは他にラマダ役のヴァレリア・ゴリノ、大統領役のロイド・ブリッジスが続投しているが、続編とはいえ直接的な繋がりはない。
他にはミゲル・フェラーやローワン・アトキンソンなんかも出ているが、注目したいのはもう一人のヒロイン、ブレンダ・バーキ。
言うなれば”悪女”ポジションで『氷の微笑』のパロディシーンもあるのだが、おそらく吹替だろうがヌードシーンもあり(暗くて全然見えない)、シャロン・ストーンの向こうを張っていて色っぽい。
しかし彼女のフィルモグラフィー、『ガンヘッド』に『クライシス2050』、それに『暴走特急』というあたりが実に頼もしいのだが、その後の出演作がなかなか日本に入ってこないのが残念だ。
今でも俳優活動は続けているようなのだが。
ところでこの作品、なんで2回も見に行くくらい気に入ったかというと、それは音楽の魅力。
ベイジル・ポールドゥーリスが担当していて、アクションシーンには勇壮な音楽、妖艶な場面には妖艶なムードの音楽を流してくれるのだが、それが単純に『ランボー』や『氷の微笑』のジェリー・ゴールドスミスの音楽の真似ではなく、ちゃんとベイジル・ポールドゥーリスの音楽になっていることに感動したのである。
この手のパロディ映画の宿命で、『ゴッドファーザー』、『スター・ウォーズ』、『ターミネーター2』…と今見ると流石に元ネタが古すぎて素直に面白がれない(晩餐会における大統領の時事ネタもあるし)が、ポールドゥーリスのスコアはやっぱり格好良いなと再認識。
サントラのCD、久しぶりに聴き直してみようかな。
【ひとこと】
『地獄の黙示録』のパロディシーンでは、マーティン・シーン本人がカメオ出演し親子共演。
すれ違いざまに「”ウォール街”で見たよ!」と声を掛け合うという更なるお遊びもある。
そういや同時期にチャーリーの兄貴エミリオ・エステベスも、『ローデッド・ウェポン1』というパロディ映画に出てたっけ。
あっちにはチャーリーがカメオ出演してたけど、一家で何やってるのやら。