『ウルトラQ』⑤
2022年 08月 28日
タイトルロールになっているが、”クモ男爵”なる怪人物は出てこない。
万城目が語る伝説の中に登場する人物で、あくまでも一挿話扱いで、実際に出現する巨大クモとの関係性も不明。
荒れ果てた洋館が舞台になるあたり、どことなく50年代辺りのハリウッドのB級怪奇映画風だ。
ちなみに冒頭にクモが出現するのは灯台なのだが、このクモと洋館のクモの関係も不明。

彼女の出演が一層洋画っぽさを際立たせている。
ビリングはなんと佐原健二に次ぐ二番目。
レギュラーの西條康彦、桜井浩子よりも先なのだ。
そしてトメは滝田裕介、贅沢である。
第10話「地底超特急西へ」
夢の超特急は時速450キロで東京と北九州を結ぶ。
現在開発中のリニア中央新幹線が500キロらしいので、今日でも十分に夢のある数字だ。
全体的にコメディタッチでお話は進むのだが、超特急いなづま号の試運転は失敗。
一平が誤って車内に持ち込んでしまったが故に、貴重な研究財産である人工生命M1号は回収不能。
更に乗客に紛れ込んだ少年は、M1号共々特殊合金製の耐震耐熱の特殊ロッカーに閉じ込められたまま宇宙に放り出されてオシマイというバッドエンド。
一平はこれ、どう責任を取るつもりなんだろうか。