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『聖獣学園』(1974)

今度は多岐川裕美の裸が見たい!
という純粋な(?)動機で、彼女が唯一脱いでるデビュー作『聖獣学園』をチョイス。
メモを見ると四半世紀ぐらい前に一度見てるらしいんだが、あれえ、全然記憶にないや。

『聖獣学園』(1974)_e0033570_19575984.jpgとある修道院に一人の女が修道女としてやってくる。
早速反抗的な態度を取って目を付けられるが、副院長は彼女が持つ母親の形見だというロザリオを見て青ざめる。
実は彼女はこの修道院で自分を産んで亡くなった、母親の死の真相を探ろうとしていたのだ。

初々しい(たどたどしい?)演技に、如何にも芯の強そうな目つき。
冒頭から行きずりの男とのSEXシーンがあり、修道院へ入る際には全裸でのお清めの儀式があり、入ってからも修道女仲間からのいじめ、更には院長や副院長からの拷問があり…と文字通りの体当たりの演技を見せてくれる彼女は実に美しい。

出演は他に山内えみこ、谷隼人、渡辺やよい、田島晴美、マリー・アントワネット、大堀早苗、森秋子、三原葉子、衣麻遼子、渡辺文雄ら。
原作・脚本・監督は鈴木則文。

ポルノ映画として作られているので、彼女以外にも多くの女優が裸を見せてくれるが、興行的には失敗したらしい。
その後に多岐川裕美が清純派女優としてブレイクした後で、「ヌードになってる幻のデビュー作」ということでリバイバルでヒットしたようだ。

修道院が舞台になってはいるものの、この頃の東映は女囚モノや女番長モノなどを手掛けていたのでその流れで作られたのだろう。
お笑いパートも多少はあるものの、全体的には陰惨な復讐劇なので正直あまり面白いとは感じなかったが(見た記憶がないのもそのせいだろう)、多岐川裕美のヌードは一見の価値ありだ。


by odin2099 | 2022-09-02 20:00 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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