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『サイボーグ009』VOL.2

1979年版「009」の第2巻を鑑賞。
そういや再放送の記憶がないから、本放送以来かな、見るのは。
放送当時は、芦田豊雄がデザインしたキャラクターは原作の絵柄に近いなあと思って見ていたけど、後になればなるほど「なんか違う」と感じるようになったっけ。

『サイボーグ009』VOL.2_e0033570_17483975.jpg作画の安定さを欠いていたこともあるし――なんせこの時期のサンライズは、「009」以外に「未来ロボ ダルタニアス」、「ザ・ウルトラマン」、「科学冒険隊タンサー5」、それに「機動戦士ガンダム」も手掛けていたからオーバーワークだろ――、この翌年に東映動画製作で劇場版「サイボーグ009/超銀河伝説」が作られ、そちらの端正なデザインの方を気に入ったから、ってこともある。
絶妙に思えたキャスティングも、これも聴いてるうちに違和感が出てきちゃったし、「交響組曲」は好きだったけど、実際に使われてる音楽は細切れでフラストレーションが溜まっちゃったし、という具合で、前番組の「宇宙海賊キャプテンハーロック」に続いてガッカリ、というのが正直なところだ。

DVD2巻は6話から10話までを収録。
この内、第6話「女神の涙なんかほしくない」、第7話「神々の罠」、第8話「愛に響けバイオリン」、第9話「宇宙樹の村が呼んでいる」までが<宇宙樹編>で、9話のラストには「宇宙樹編完」と出てくる。

9話という中途半端な話数で路線変更したのは、高橋良輔監督が上手くこの題材を捌けなかったというのが理由らしい。
原作にある<エッダ編>の要素は殆どなかったものの(9話では多少のシチュエーションの流用がある)、せめて1クール終了までは引っ張って欲しかったところ。
なんだかよくわからなかったけれど、それでも<宇宙樹編>は興味深い内容だったし、後年自分が神話や伝説を追いかけるようになった遠因の一つでもあったんだよなあ。

第10話「大西部に散った友情」からは通称<戦士の休息編>で、オリジナルエピソードが増える。
原作にないキャラクターの過去話、因縁話や、中途半端に原作要素を取り込んだお話というのが大っ嫌いなので、この頃からテレビ版は惰性で見るようになっちゃった。
まあ「ハーロック」同様に最終回までは付き合ったし、続く<ネオ・ブラック・ゴースト編>に突入してからの後半の盛り上がりは大いに楽しんだんだけどね。

by odin2099 | 2022-09-11 18:01 | テレビ | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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