『それでも歩は寄せてくる』その12
2022年 09月 23日
修学旅行3日目の晩、うるしは歩からの電話を待っていた。
そこへ着信。
数日ぶりに聞く歩の声に、何故かドギマギしてしまううるし。
そして二人は電話越しの久々の対局を楽しむのだった。

京都散策を楽しんでいたのだが、うるしは歩から貰ったお守りを落としてしまったことに気付く。
必死に探し回りようやくお守りを見つけた時、うるしは自分が歩を好きだと言うことをハッキリと自覚する。
原作だと第86局、105~109局、112~116局あたりを多少時系列をシャッフルしながら構成した最終話。
ポイントはうるしが自分の歩への気持ちに気付くことと、遂にうるしと歩の対決が実現すること。
そこに至るまでの歩に対する凛の献身的なサポートがいじらしい。
そして歩がうるしに勝利!
…しかしそれは四枚落ちだったというオチがつくのだが、これがアニメ版だとちょっとわかりにくい。
歩はうるしに勝ったら告白すると決めているのはタケルも桜子も凛も知っていることだが、それには「平手で」という条件が付く。
それを知らないのは凛だけで、だから四枚落ちでも勝ちは勝ちだと思っているのだが、アニメ版では四枚落ちだということが最後まで伏せられ、ひたすら対局を盛り上げる演出が施されているのでなんかスッキリしないのだが…。
ともあれアニメ版も無事に完走。
出来れば早いうちにまた皆と再会したいものだが、続きを作ってくれるかな?
出版社と製作会社の垣根を超え、例えば劇場で<山本崇一朗まんがまつり>みたいな企画があったら嬉しいんだが。
「からかい上手の高木さん」、「くノ一ツバキの胸の内」、「それでも歩は寄せてくる」それぞれ15~20分、あるいは30~45分程度の中短編を作り、更に「怪獣のトカゲ」や「ふだつきのキョーコちゃん」、「からかい上手の(元)高木さん」なんかもアニメ化して一挙上映!
……なんてやってくれたら喜んで見に行くぞ。