『ウルトラ怪獣DVDコレクション8 ガッツ星人』
2022年 09月 26日
で、間をちょっと飛ばして『ウルトラセブン』第39話と第40話を見ました。
ところでこのエピソード、39話は「セブン暗殺計画〔前篇〕」なんですけど、40話は「セブン暗殺計画〔後編〕」なんですよね。
つまり何故か前篇と後編、「篇」と「編」で「ヘンの字」が違うという…「ヘン」なの!
数年前にあるところで教えてもらうまで気付きませんでしたが、単なる誤植なのかなあ。
さて今回のウルトラ怪獣は、「我々は如何なる戦いにも負けたことの無い、無敵のガッツ星人だ」と豪語するだけあって用意周到です。
囮怪獣を用意してセブンの戦力を徹底的に分析。
普段はウルトラ警備隊のモロボシ・ダンとして生活していることまで突き止めながら、ダンではなくセブンとして倒し地球人の戦意を喪失させるという心理戦に持ち込もうとします。

ただここでセブンに止めを刺さなかったのが、結果的にガッツ星人の敗因に繋がります。
夜明けと共に処刑すると地球人に時間的猶予を与えてしまったが為に、反撃の糸口を掴まれてしまいます。
セブン自らが発信したメッセージに基づくとはいえ、ウルトラ警備隊がセブンを助け出すという展開も熱いですね。
第二期シリーズだったら、ウルトラ兄弟が助けに来る流れになっていたかもしれません。
セブン斃れるの衝撃にセブンのことばかり口にする警備隊のメンバーの中にあって、ただ一人行方不明のダンの安否を気にするアンヌがいじらしいですが、これも最終回へ向けての伏線の一つだったのでしょうか。
十字架にかけられたセブンの肩が曲がってることや、夜明けと共に処刑される筈のセブン救出作戦が、かなり日が高くなってから行われているように見えることなど気になる点はありますが、先ずは一級の娯楽作品だと思います。
そういやこの回でウィンダムは焼き殺されちゃったってことになるんですかね。
確かにダンは「戻れ!」と指示したものの、回収した描写はないですし。