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『WAR OF THE GOD MONSTERS』(1984)

”The Flying Monster””飛天怪獣”という別題を持つ、日本未公開の韓国製怪獣映画。
全編英語字幕付きですが、台詞は何を言ってるのか全然わからないのでお話はまったく分かりません。

『WAR OF THE GOD MONSTERS』(1984)_e0033570_16304353.jpgどうやら主人公は恐竜を研究してる学者らしくて、その生存説を唱えているのかな。
そこへ身分を偽ったジャーナリストが転がり込み、極秘で取材を進めるうちに本物の恐竜が出現し…という展開っぽいです。
学者センセイのひとり娘とこのジャーナリストのヒロインが仲良くなり、娘のピンチを救ってくれたりで、ヘンクツな学者センセイも段々と打ち解けていく、というような人間ドラマがあるっぽいです。

まあそんなことよりも凄いのは、本作に登場する怪獣、もとい”恐竜”たち。
全て他作品から流用で賄われています。
最初に出てくるのがベムスター、続いてテロチルス、ベロクロン、ペスター、シーモンス、ドリゴン、シーゴラス……出るわ出るわ、円谷怪獣のオンパレード。

他にもマットアローやタックアロー、ジェットビートルなんかも出てきちゃいますが、どうやら『帰ってきたウルトラマン』、『ウルトラマン』、『ファイヤーマン』からフッテージを無断で再利用してるらしいです。
そういや飛天怪獣(The Flying Monster)って言ってる割に空飛ぶのはテロチルスとベムスターだけで、後は海に関する怪獣ばっかじゃん。

怪獣が暴れても大きなニュースにならなかったり、逃げ惑う人間側のリアクションと噛み合わなかったり、天変地異の特撮シーンもどこかで見たことがあるものばかりだったりで、こんな作品が令和の世の中にDVDやBlu-rayでリリースされるというだけでスゴイことですねえ。
あ、ちなみに一体だけ知らない怪獣(『海底軍艦』に出てくるマンダみたいな巨大な龍)が出てくるんですが、これまた台湾映画だかからの借り物らしいです。

色々あって最後は学者センセイとジャーナリストのお姉さんがくっ付いてハッピーエンド、ってことみたいですが、ちょっと待て、怪獣、一匹も倒されてないじゃん。


by odin2099 | 2022-10-10 16:33 | 映画雑記 | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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