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『ルパン三世/くたばれ!ノストラダムス』(1995)

『ルパン三世/くたばれ!ノストラダムス』(1995)_e0033570_19223854.jpg大統領候補でもあるダグラス財閥の総帥の一人娘ジュリアが誘拐された。
犯人の目的は財団の金庫に隠された失われた予言の書だった。
ひょんなことからジュリアと知り合ったルパンは、同じく予言の書を狙って忍び込んでいた不二子と合流。
またノストラダムス教団が持つ予言の書が偽物であることを知り、一連の誘拐事件の背後に教団がいると睨み、ジュリアの救出と予言の書を頂くべく乗り込んでゆく。

「ルパン三世/バビロンの黄金伝説」から10年ぶりに作られた劇場用「ルパン三世」の新作(元がOVAだった「風魔一族の陰謀」は、この場合ノーカウントになるようだ)。
ところが予告編の収録を終え、本編のアフレコ直前にルパン三世役の山田康雄が病に倒れ、急遽栗田貫一が代役を務めることになったのだが、惜しくも公開前に急逝し、エンドロール後に「永遠のルパン三世 山田康雄さん ありがとう」と追悼のテロップが流れることになった。

ということを除いても映画はなかなか寂しい出来。
ルパンも不二子も次元も五ェ門も銭形さえもこれといって見せ場はないし(劇場版ならではといえるのは不二子のヌードくらいか)、「ノストラダムスの大予言」を引き合いに出してはみたものの、予言そのものはストーリーに全く絡んでこない。

おまけにゲストヒロイン枠の安達祐実の方が、主役であるクリカンよりもアフレコが巧いとあっては残念という他ない。
今回はピンチヒッターという意味で仕方ない部分もあるが、せめて次回作からは正式にキャスト変更すべきだったかと思う(後任は安原義人に内定していたという話もある)。

公開当時に映画館へ見に行ってるのだが、作品に関する記憶は全然ない。
そして翌年も「ルパン三世」の劇場版は作られたが結局この2本で打ち止めとなり、以後GWの東宝の映画枠は「名探偵コナン」に引き継がれることに。



by odin2099 | 2022-10-11 19:28 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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