『ウルトラ怪獣DVDコレクション17 にせウルトラマン ニセ・ウルトラセブン』
2022年 10月 20日

『シン・ウルトラマン』でもウルトラマンと、ザラブ星人が変身したにせウルトラマンの対決が再現されてましたね。
東京を包む致死量の放射能霧を吹き飛ばし、軌道を外れた土星ロケットを地球に誘導し、と友好的態度で接してきたザラブ星人。しかしその登場の仕方からして怪しげだし、早速イデ隊員を催眠状態にして操ったり、アキコ隊員に化けてアラシ隊員を騙したり、と正体を明かすのが早すぎ。
今だったらもっとタメるだろうなあ。
それににせウルトラマンのデザインもウルトラマンと違い過ぎるけど、これは視聴者にわかりやすくするためで、劇中の人物にはソックリに見えている、と解釈するしかないのだろう。
バレてからは意外にあっさりとケリがつくし、頭良さそうで実は見掛け倒しだ。
「ザラブとは母星語で兄弟という意味」らしいけど、逆さから読むと「ブラザ」…
つまり、そういうこと。
続きましては『ウルトラセブン』第46話「ダン対セブンの決闘」。
今度はサロメ星人が作った侵略ロボットとしてのニセ・ウルトラセブン。
見掛け倒しのにせウルトラマンと違い、こちらは本物のセブンと同等の戦闘力を有してるっぽい。
地球人を騙そうとしてるだけじゃなく、セブンの実力を認めてそれを利用しようと企むあたりザラブ星人より狡猾だ。
もっともサロメ星人の科学力をもってすれば、セブンに拘らずともセブンを凌駕する戦闘ロボットが作れそうなもんだけれど。
物語はスパイ・アクション物の妙味もあり、ダン、アンヌ、フルハシが潜入捜査。
アンヌは水着になるし、女サロメ星人も水着姿を披露してくれるが、サービスショットというにはちょいと物足りないかな。
時間稼ぎでダンはカプセル怪獣のアギラを送るが、ご主人様ソックリのニセ・セブンを前に躊躇する姿が可愛いらしい。
ソックリといっても、にせウルトラマンほどじゃないけど見分けはすぐつく。
プロテクターを装着してるというか鋲が剥き出しというか。