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『戦国武将、虚像と実像』 呉座勇一

『戦国武将、虚像と実像』 呉座勇一_e0033570_15563117.jpg取り上げられているのは明智光秀、斎藤道三、織田信長、豊臣秀吉、石田三成、真田信繁、徳川家康の7人で、江戸時代、明治時代、それに戦後で各人の評価(というよりイメージ)がどのように変わっていったのか、その変遷をまとめた本。

江戸時代は当然徳川が正義で、徳川が中心になり、それに敵対するものの評価は低いが、明治維新が起きると今度は徳川時代が否定される。
そして大正、昭和となると強い日本の象徴が求められるようになるが、戦後は一転して軍国主義的なものは排除される。

ただ近代の評価の根底に司馬遼太郎があるのは知っていたが、徳富蘇峰の影響が大なのは初耳。
その部分は大変興味深く読んだのだが、「実像」と呼べる部分にはあまり踏み込んでいないのがやや物足りない。


by odin2099 | 2022-10-30 15:57 | | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


by Excalibur
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