前書きによれば
「本書は世界の”美女”と”悪女”を世界史から接近するという類まれなテーマで、斬新なものです。
その試みは成功したと自負しております」
とある。
取り上げられているのはクレオパトラ、楊貴妃、エロイーズ、シモネッタ・ヴェスプッチ、イザベラ・デステ、エリザベス一世、ポンパドゥール公爵夫人、サッフォー、クサンティッペ、アグリッピナ、則天武后、メアリ一世、カトリーヌ・ド・メディシス、王妃マルゴ、エカチェリーナ二世、コンスタンツェ・モーツァルト、アンケセナーメン、ブーディカ、ジャンヌ・ダルク、ルクレツィア・ボルジア、アン・ブーリン、ポカホンタス、マリ・アントワネット、ジョゼフィーヌ、エリザベートら45名。
絵画を見せたいのか、人物を紹介したいのか――おそらくその両方なのだろうが、その人物を描いた絵画が複数存在するなら見せて欲しいし、人物紹介部分は完結過ぎて物足りない。
どちら付かずになってしまっている印象があり、少々残念。