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『流星人間ゾーン』PART1

今日は「ゴジラの日」なのでゴジラを見ます。
「隔週刊 ゴジラ全映画DVDコレクターズBOX」から『流星人間ゾーン』。
「ゾーン」はゴジラや東宝怪獣がゲスト出演するのがウリのテレビシリーズでした。

作品の設定は毎回のオープニングナレーションによれば
地球から遠く離れた大宇宙、平和の星ピースランド。
その平和も悪魔の星ガロガの野望に一瞬にして破られた。
ピースランド壊滅、安住の地を失ったピースランド星人達は、ファミリー毎にパンドラカプセルに乗り、平和の星を求めて流星人間となったのだ。
一方、地球を第二の征服目標にしたガロガは、宇宙要塞を建設、恐獣ミサイルが地球を狙った。
流星人間を乗せたカプセルの一ファミリーだけが地球に漂着した。
彼らは新地球人としてガロガ星人と対決した。
そのファミリーの名は、流星人間ゾーン

――ということで、第1話の時点でゾーンファミリーこと防人一家は既に地球に定住。
そこにガロガバラン星人の魔手が伸びてくる、という形でシリーズは幕を開けます。
一家の内、子供たち3人がぞれぞれゾーンファイター、エンジェル、ジュニアへと変身。
更に長男の光だけが二段変身で巨大化することも出来ます。

『流星人間ゾーン』PART1_e0033570_16121814.jpgこの巨大化したゾーンのマスクは、どことなくウルトラマンA似。
実は作品のスタッフも『A』から流れてる人が多く、ゾーンが苦しみ時のうめき声はAの流用だったりします。
エネルギー消耗を知らせるカラータイマーのようなものがあるのもウルトラマンっぽく、多分昨今の某『ギャラクシーファイト』にしれっと登場しても特に違和感はないかも。

ウルトラマンと違うのは止めの必殺技が光線技ではなく、曳光弾をそのまんまぶっ放す”流星ミサイルマイト”なことと、エネルギーの補給が出来ることでしょう。
そしてヒーローをサポートするのが防衛組織ではなく、亡命してきた宇宙人一家=家族ということで差別化が図られているといえます。

「ゴジラ全映画DVDコレクターズBOX」では全26話中、第1話とゲスト回をセレクトして2巻にまとめてました。
まずはその1巻、第1話「恐獣ミサイル 爆破せよ!」、第4話「来襲!ガロガ大軍団―ゴジラ登場―」、第5話「キングギドラをむかえ撃て!」、第6話「キングギドラの逆襲!」の4話分を収録してます。

1話は防人一家の家族構成や自宅兼秘密基地や装備、各ヒーローの紹介編なのですが、前述の通りガロガとの戦いはもう始まっている形になっているのが特徴です。
エンジェルこと長女の蛍がいきなり水着姿を披露してくれますけど、これはサービスショットなのかなあ?(必然性に乏しいといえば乏しいです)。

4話では蛍の幼馴染のサチオが登場するものの、実は…という流れは上原正三っぽい脚本ですね。
この回のゲストキャラ、サチオを演じてるのは西島明彦で、ヒューマン2号だったり、ZATの上野隊員だったりする人です。
そして遂にゴジラが出てきますが、防人一家との関係性は特に説明されず、正義の怪獣として認識されているから困った時には助けを呼ぼう、と一家で情報を共有してるのみです。
ゾーンファイターのピンチに駆けつけるだけの登場と言ってしまえばそれだけですが、当時の自分はどうだったのかなあ。
これで満足したんだったかなあ?

5・6話ではキングギドラが出てきますが、前後編なのは流石に格の違いでしょうか。
ただキングギドラらしさは殆どなく、ゴジラも出てきませんし、最後は割とあっけなくファイターに倒されてしまいます。
前年の『ゴジラ対ガイガン』に続いての登場ですが、昭和期のギドラはこれでお役御免になりました。

このあたりのエピソードは30年ぐらい前にLDが出た際に一度見てるんですけど、全然印象に残ってませんし、改めて見ても面白くはないですね。
監督は福田純に本多猪四郎、キャストも青山一也、北原和美、佐藤賢司の若手・新人をサポートするべく中山昭二、上月左知子、天草四郎らベテラン勢が固めているのですが。


by odin2099 | 2022-11-03 16:15 | テレビ | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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