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『湖のランスロ』(1974)

『湖のランスロ』(1974)_e0033570_20111788.jpg聖杯探索に失敗し、円卓の騎士の多くが犠牲となってしまった。
僅かながら帰還した騎士の中にはランスロの姿もあった。
彼は王妃グニエーヴルと許されざる関係にあり、その解消を神に誓うがグニエーヴルにその気はない。
そんな二人をゴヴァンは心配していた。
一方アルテュス王に取って代わろうという野心を持つモルドレッドは、この二人の不義を利用しようとし、騎士たちの間に暗雲が垂れ込める。

城の全体像が銀幕に描き出されることはなく一室や天幕のみで、馬上槍試合の場面でも馬の脚と甲冑が擦れ合う音のみ。
必要最小限のセットや小道具のみではあり、演じている俳優も素人ばかりだという。
あっけなく殺される騎士たち、無残な死体、吹き出る鮮血…
それでも落日の王国の描写としては妙なリアリティがあった。

だが、見ていて誰が誰やらわからぬ円卓の騎士たちや、ゴヴァン(ガウェイン)をはじめとする彼らがどういう気持ちでアルテュス(アーサー)やランスロ(ランスロット)に対しているのかがわかりづらく、その最後もあまりにあっけない。
万人の感情移入を妨げているかのような作風に、ちょっと付いていけない部分を感じた。
また、後ろ姿とはいえ王妃がオールヌードを披露する場面があるが、素人が演じていることを考えるとかなり前衛的ではないかと思う。


by odin2099 | 2022-11-16 20:12 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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