『コナン・ザ・グレート<吹替補完版>』
2023年 01月 28日
少なくても近接のジャンルと捉えてる人は少なくないようです。
そんな<ヒロイック・ファンタジー>の代表作と呼べるのが、この『コナン・ザ・グレート』ではないでしょうか。
今でこそ日本でも広く知られるようになった<ヒロイック・ファンタジー>ですが、その礎となったのは間違いなくこの作品だと思います。
日本ではこの映画に先行して高千穂遥の<美獣(ハリィデール)>や栗本薫の<グイン・サーガ>が発表され、次いで『聖戦士ダンバイン』、更に『ロードス島戦記』で定着したという流れがありますが、ジャンルに対する一般的な理解がなく、技術的にも乏しい中で『コナン』はかなり健闘しています。
今回は<吹替補完版>を見ましたが、これは「日曜洋画劇場」で放送されたものに追加収録したもの。
ちなみに今ではシュワちゃん専属声優となった玄田哲章が、初めて担当したのはこの作品だったとか。
ただ実はこれは再放送で、初回放送は「水曜ロードショー」でした。
その際にシュワルツネェッガーを吹き替えたのは麦草平という人で、当時は雰囲気に合ってるなあと思ってました。
その後これは壌晴彦の別名だとわかったのですが、今の壌晴彦のイメージとシュワルツェネッガーは繋がりません。
是非ともこの地上波での初回放送版をもう一度見たいのですが、もう音源は残ってないのでしょうか。
またこの映画は魔術師アキロが全編の語り部となっていますが(続編の『キング・オブ・デストロイヤー/コナンPART2』も同様)、「日曜洋画劇場版」ではアキロとナレーションの配役が別々になっているんですよね(「水曜ロードショー」はどちらも同じ人)。
そのせいかコナンとアキロの出会いのシーンが、「この地で私はコナンに出会った」ではなく「コナンは新たな仲間と出会った」というニュアンスに変えられているのが非情に気になっています。
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