『霊犬戦士ハヤタロー/伊那谷幽玄の戦い』(2020)
2023年 01月 29日

光前寺に向かった夢生は、そこで夢に出てきた剣士ハヤタローと出会う。
彼は700年前に暴れていた狒々神が復活し、彼女の身に危険が迫っていると告げるのだった。
早太郎(静岡では悉平太郎)の存在は『ゆるキャン△』で知ったっけ。
そんな伝承、伝説を題材にしたご当地ヒーローの映画化作品で、原作・脚本・監督は岡本英郎。
何故か資料を指さす時には八つ裂き光輪の、道を説明する際にはスペシウム光線のポーズを取るというくだらないギャグがある。
冒頭で先代のハヤタローは狒々神に倒され、その息子も歯が立たない。
そして現代、復活した狒々神に対抗すべく息子もまた再び立ち上がるという流れなのだが、はて?
先代のハヤタローは狒々神を封印出来てないはずだし、一敗地に塗れた息子の方は何故突然現代に姿を現したのかが謎。
また傷を癒してるということで終盤まで殆ど出番なしで、修行らしい修行もせず、河童の秘薬でもってパワーアップし、最後の戦いでは割とあっけなく勝ってしまうのだからヒーロー物としては盛り上がりに欠けるし、ご当地モノということで地元関係者やエキストラが沢山出演しているので、お芝居という面では…。
そうそう、この作品に出てくる悪者は「狒々神」なのだが、劇中ではなかなか「ヒヒガミ」とは聴き取れない。