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『霊犬戦士ハヤタロー/伊那谷幽玄の戦い』(2020)

『霊犬戦士ハヤタロー/伊那谷幽玄の戦い』(2020)_e0033570_18200797.jpeg魔物と剣士が戦うという不思議な夢を見た伏木夢生は、一流企業への内定を辞退し生まれ故郷である伊那谷に帰り、JAの職員として採用されることになった。
彼女が配属されたのは、伝説や不可思議な話を収集したり検証して観光事業に生かす資料を作成するという部署。
その初日、早速彼女は河童を目撃するのだが職場の仲間たちは取り合おうとしない。
光前寺に向かった夢生は、そこで夢に出てきた剣士ハヤタローと出会う。
彼は700年前に暴れていた狒々神が復活し、彼女の身に危険が迫っていると告げるのだった。

早太郎(静岡では悉平太郎)の存在は『ゆるキャン△』で知ったっけ。
そんな伝承、伝説を題材にしたご当地ヒーローの映画化作品で、原作・脚本・監督は岡本英郎。
出演は佐藤永典、永瀬真悠、鳥羽潤、古谷敏堀田眞三、多田愛佳ら。

古谷敏は「宇宙人みたいなダンディな課長」と呼ばれていて、役名は天城(アマギ)。
何故か資料を指さす時には八つ裂き光輪の、道を説明する際にはスペシウム光線のポーズを取るというくだらないギャグがある。

冒頭で先代のハヤタローは狒々神に倒され、その息子も歯が立たない。
そして現代、復活した狒々神に対抗すべく息子もまた再び立ち上がるという流れなのだが、はて?
先代のハヤタローは狒々神を封印出来てないはずだし、一敗地に塗れた息子の方は何故突然現代に姿を現したのかが謎。

また傷を癒してるということで終盤まで殆ど出番なしで、修行らしい修行もせず、河童の秘薬でもってパワーアップし、最後の戦いでは割とあっけなく勝ってしまうのだからヒーロー物としては盛り上がりに欠けるし、ご当地モノということで地元関係者やエキストラが沢山出演しているので、お芝居という面では…。

そうそう、この作品に出てくる悪者は「狒々神」なのだが、劇中ではなかなか「ヒヒガミ」とは聴き取れない。
みんな「シシガミ」って言ってないか?


by odin2099 | 2023-01-29 18:21 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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