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『侍戦隊シンケンジャー』第三巻

『侍戦隊シンケンジャー』第三巻_e0033570_19275390.jpg第九幕「虎反抗期
シンケンジャーの中では丈瑠の強さが突出しているが、実は流ノ介もかなりの使い手だということをフューチャーした回。

だが流ノ介の剣は教科書通りの綺麗な剣、対して丈瑠は実戦の中で磨かれた剣という違いがある。
アヤカシに操られ、殿に刃を向けることになってしまった流ノ介。
他の3人を圧倒する実力の前に、丈瑠はどう挑むのか。

最後、流ノ介に謝る丈瑠の姿が印象的だ。
そして流ノ介は、単なるギャグキャラというか残念なイケメンじゃあないのである。

第十幕「大天空合体
今回は千明の話。
新たに入手した折神を含め、3つのディスクはそれぞれ丈瑠、流ノ介、茉子が持つことになり、そのことにショックを受ける千明。
その焦る気持ちが独断専行を産むが、結果的にそれが千明の成長へ繋がるというお話。

……なのだが、その千明の気持ちを理解出来るようになった丈瑠の成長ぶりの方が驚きかも。
初期の頃の丈瑠だったら、彦馬以上に千明をなじっていたかもしれない。

ラストシーンは、それでもやっぱり変わらなかった千明で幕。
このオチの付け方もお約束だな。

第十一幕「三巴大騒動」と第十二幕「史上初超侍合体」は前後編。
丈瑠を生涯の宿敵と位置付けた十臓は、一応ドウコクに断りを入れに来たのだがドウコクは意に介しない。
そこから志葉家と外道衆の因縁話に繋がり、志葉家の当主だけが使える封印のモヂカラの説明に入るのだが、丈瑠がこのモヂカラを使いこなせるのかどうか、結局は最終回までこれがキーポイントとなる。

外道衆を倒す切り札は丈瑠。
ならば家臣たちは我が身を犠牲にしても殿を護ろうとする。
そのことで丈瑠は屋敷を出てしまうが、改めて仲間との絆の深さに思い至るという、云わば第一部の締めくくりとなるエピソード。

素面での5人のアクション、いや剣戟に、流れる音楽も痺れる。
ただ最後の全部乗せ的な侍合体を提案する流ノ介に、「初めてお前に感心したぞ」と言ってしまう丈瑠。
この安定感が『シンケンジャー』だ。
by odin2099 | 2023-01-31 19:31 | テレビ | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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