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『鋼鉄の巨人/地球滅亡寸前』(1957)

『鋼鉄の巨人/地球滅亡寸前』(1957)_e0033570_21320641.jpg<スーパージャイアンツ>シリーズの4作目で『怪星人の魔城』の後編。
独立したオープニングタイトルではなく、本編中にクレジットが流れるという今までとは違った開幕。
カピア人に攫われた科学者や子供たち、あわやという時に駆けつけるスーパージャイアンツ!
そのインパクトを大事にしたいという演出の意向かな。

上映時間は40分そこそこなのだが、次から次へと事件が起こる。
というよりみんな危機感がないというか呑気というか。
一度悪人に狙われたら枕を高くして寝てなんかいられないと思うのだが、一つの事件が解決したらもう安心、という為体なのでしょっちゅう事件に巻き込まれるわけだ。

ヒーローが先回りして悪事を未然に防ぐというのは、これは70年代以降のヒーローの特色なんだろうか。

兎にも角にもスーパージャイアンツの活躍で一件落着。
といってもスーパージャイアンツは大した活躍をしてるようには見えず、相手が勝手に退散したり自滅してるだけにしか見えない。

また地球の科学者たちも必死で対応策を検討したり、新兵器の開発を進めたりするのだが、肝心のクライマックスには間に合わず後片付けに使用するだけとは何とも拍子抜け。
まあ現代からすると間延びしてるようにしか見えないテンポだけれども、これはこれで”味”なんだろうね。
2年足らずの間に9本もの作品が作られたということは、当時としてはかなりの人気ヒーローだったということだし。
by odin2099 | 2023-02-04 20:40 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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