『ハリー・ポッターと賢者の石』
2023年 02月 09日
前日譚となる<ファンタスティック・ビースト>シリーズの興行成績がイマイチなことや、度重なるキャストの不祥事に原作者の舌禍問題。
製作母体となるワーナー自体も変革期を迎え、コントロールしやすくヒットも見込める作品が求められているんでしょうね。
そんなタイミングではありますが、<ファンタスティック・ビースト>シリーズの先行きも不透明、このまま打ち切りか?なんて囁かれてもいますので、ちょっとこの機会にお浚いしようかなと考えております。
見る度に「やっぱり詰め込みすぎかなあ」と思う一作目ですが、場面転換には余韻を持たせたりしているので、実のところ忙しない印象はあまりありません。
むしろ冒頭の部分などテンポがゆったり目で、超大作に相応しい格調の高さすら感じます。
それに雄弁に語るジョン・ウィリアムズの音楽。
例えばグリンゴッツに預けられている謎の包みをハグリッドが持ち出す場面。
観客にはそれが何なのかは明かされませんが、流れているウィリアムズの旋律に耳を傾けていれば、やがてその正体のヒントが提示されることになります。
一体全体これをどうリメイクするつもりなんでしょうかね、ワーナーのお偉方は。
同じように映画にするとしても、例えば全てを前後編にするくらいのことをしなければ差別化できませんし、じゃあ原作に極力忠実にということで配信ドラマにするとしても、今度は間延びしそうに思います。
何よりも子役たちを数年間拘束することが可能なのかという点でも疑問符が付きますね。
原作小説が発表されていない舞台版として”8番目のエピソード”があるので、これの映画化というのが一番考えられる<ハリー・ポッター>の新作の形ですが、こちらはオリジナルキャストがあまり乗り気じゃないようだし、かといってキャスト総入れ替えでも見たいかと問われると…。
オリジナルキャストがその後のキャラクターを再演してくれてこその企画でしょうしね。
未だ世界中で根強い人気を持つ<ハリー・ポッター>ですが、シリーズ続行はそう簡単な話ではなさそうです。
<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/8074179/
https://odin2099.exblog.jp/16879507/
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https://odin2099.exblog.jp/27131403/
https://odin2099.exblog.jp/29261630/