『ハリー・ポッターと秘密の部屋』
2023年 02月 18日
一年ぶりに甥っ子、姪っ子、親戚の子供なんかに会ったような感じでしょうか。
吹替の声優陣も声変わりしてないから初々しいですね(オリジナルのキャスト陣は変声期が始まって来ちゃってましたが)。
お話の方も前作同様に原作を可能な限り掬い取ろうとしていますが、色々な事件が立て続けに起こるせいかダイジェスト感は強まっています。
それでもポイントは押さえられていますので、結果的に”映画版”としては良く出来てる方なのかなと最近は思うようになりました。
これまで見てた時は不満の方が多かったですがね。
毎度おなじみダーズリー家のハリーいじめ。
これはもう先天的な魔法や魔法使いに対する嫌悪感から来るものなんでしょうが、もう少しダンブルドアはじめホグワーツの面々がフォローするなり出来なかったものかなあ。
あそこまでハリーを虐めることもないのにな、というのがいつも気になります。
救世主、切り札に対して冷たすぎます。
また本作から、学校でもハリーが周囲から疎まれ孤立するという場面が増えて来ますが、これまた先生方がもっと上手く事情を説明するなりしてハリーを守ってあげれば良いのに、と思ってしまいますが、ただいつも最後にはハリーが良いところを持って行くことを考え合わせると、一般生徒はハリーがダンブルドアはじめ先生たちに依怙贔屓されている、なんて思っているかもしれませんね。
当のハリーも、よく闇落ちせずに踏みとどまったもんです。
そして今回はヴォルデモート卿の正体が明かされるというか、その前身となるトム・リドルという人物が登場してきますが、”分霊箱”の考え方はちょっとわかりづらいところがあります。
平たく言えば自分の生命、いや魂のバックアップとなるモノ、ヒト…ということになるのでしょうが、本作に出てくるのは16歳の時の日記。
日記だと封じ込められるのは記憶だけのようにも思えますが、これを使って自ら甦ろうとしてますから普通に分身なのでしょう。
ただヴォルデモート本体は(前作でクィレルが消滅した際に分離して)別に存在しているわけで、もう一人存在することになれば、バックアップというよりは分身の術に近いような。
あっちにもヴォルデモート、こっちにもヴォルデモート、本物はどちら???
ところで<ファンタスティック・ビースト>シリーズのスタートした年は、このトム・リドルの生まれた年に設定されてますね。
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