『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』
2023年 02月 22日
序盤からナイトシーンが多いが、画面だけでなく物語そのものもかなり暗いトーンに包まれ、ジョン・ウィリアムズの音楽も前2作とは少々異なる雰囲気に。
ここから小説<ハリー・ポッター>の映画化というより、映画版<ハリー・ポッター>が始まったとも言えそう。

若かりし頃のハリーの両親がどんな人物だったか、そして彼らの死の真相にまつわる因縁話の一端も明かされ、物語はより深みを増している。
また今回ハリーが遂にダーズリー一家にぶち切れ。
それでもハリーが退学になったり罪に問われなかったのは解せないが、こうなったのも育った環境が環境だから仕方ない面もある。
ということは、全ての元凶はダンブルドアにあると言っても過言ではないだろう。
まあその理由はやがて明らかにされるのではあるが。
もっともハリーの両親、いや父親のジェームズは相当な問題児だったようだし、一緒につるんでいた面々も今じゃいっぱしのハリーの保護者面をしてるものの決して褒められた存在じゃなかったようだし、ハリーの性格の問題点は後天的なものじゃなく先天的なものだったりするのかも知れない。
その諸悪の権現(?)ダンブルドア役は、リチャード・ハリスの急逝によりマイケル・ガンボンに交代しているが、イアン・マッケランが候補に挙がっていたことは知られている。
もし演じていたならばガンダルフとダンブルドアという2人の偉大な魔法使いを演じた俳優になるところだったのだが、これを辞退。
いくらなんでもややこしくなるところだったのだが、断った理由は生前のハリスが俳優としてのマッケランを認めていなかったことを聞いていたから、というからプライドもあったのだろう。
ただそれ以前にピーター・オトゥールが候補に挙がっていたことは最近知った。
ハリスの親友だった関係でハリスの遺族が強く希望したようだが、理由は不明ながら固辞した模様。
ガンボンよりはハリスの雰囲気に近かったように感じるので、このキャストでもちょっと見てみたかった。
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